過去ログ - 葛葉ライドウ対地獄少女
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31:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:23:37.27 ID:4btJ32Bz0
ライドウは迷わず一本の封魔管に手を伸ばした。
一瞬だけ姿を現した凶鳥モー・ショボーが放つ光が衣服を緩ませ戒めを解除し、ライドウに元の素早さを取り戻す。

唸りを上げる青白い炎の射線上から横に転がり、マントの一部を燃やされながらもなんとか難を逃れることに成功した。

同時に無数の葉でできた人型の仲魔、ヒトコトヌシを召喚し、暴力的な大風を地獄少女に見舞った。

振袖と髪を風に乱れさせながら派手に吹き飛び地に転がる地獄少女。

ライドウは次の攻め手を考え、無言で起き上った地獄少女は全身についた土ぼこりを払い、少しの間双方見合ったままの時が流れる。

ゴウト「しかし……これほどまでに強力な悪魔だとは。目の当たりにした今でも信じられん」

あい「こちらも驚いた。すごく強い」

ゴウト「ライドウよ、もはや最後の切り札のあの仲魔を召喚するしかないのではないか」

ライドウは小さく頷き、一本の封魔管を手に取った。
その管に封じられているのは、正にライドウの最後の切り札ともいえる仲魔であった。

今まさに召喚せんと封魔管のふたが開き淡い光が漏れ始めたその刹那、
突如地獄少女は何かに呼ばれたように振り向きスッと姿を消した。

地獄少女の行き先はすぐに知れた。
先ほどライドウに向けられたものよりもさらに強力な呪殺魔法が電波塔の中で放たれるのを感じる
同時に、鉄塔の中からの女性の悲鳴が止んだ。そして地獄少女の気配は消え去った。

ライドウはそのまま膝をついて崩れ落ちた。
昨日今日と街を走り回り、三藁の二人との死闘の後、ろくに休憩を取らずにこの決戦である。
疲労困憊は隠せなかった。もはやマグネタイトも体力も底をつきかけていた。

ゴウト「やれやれ、正直危ないところであったな。
見逃されたことを喜ぶべきか、逃したことを悔やむべきか。
とにかく今日は探偵事務所に帰ろう。
これ以上の捜査はさすがに無茶だ。
体調管理も悪魔召喚士の仕事ぞ」


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