過去ログ - 【艦これ】「提督、榛名は……榛名は大丈夫ですよ」
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[saga]
2014/10/14(火) 17:26:20.01 ID:KgKqg9VtO
「あーっ! てーとく達が休憩してるー!」
そこに現れる闖入者達。執務室の扉を開いた島風さんを筆頭に次々と入室してくる。
「ちょっと、司令官! 私を差し置いて休憩ってどういう事よ!」
「うーちゃんもお茶とお菓子を頂きたいのだー!」
「ぴゃああああっ!? ちょっと皆、押さないでよおおおっ!」
「……やれやれ、いきなり賑やかになったな。悪いが榛名、皆の分のお茶も淹れてくれるか?」
「はい、榛名は大丈夫です!」
「よし、お前ら食堂に移動するぞ! 今からお菓子パーティだ!」
意気揚々と食堂へ向かう彼と仲間達。短い時間であれだけ打ち解けているのは、信頼されている証拠なのだろう。
常に私達の事を考えて行動する。それが分かっているから、彼女達も簡単に心を開く。
「行かないのかい?」
部屋に残っている私に気づいたのか、響さんが振り返り、聞いてくる。
「……いいえ、すぐに行きますよ」
出した食器の片付けや、仕事なんて後回しでいいか、と。
響さんに笑顔を返すと、私も部屋から飛び出して、彼の傍へ。
「……どうした、漣?」
見上げる視線に気づいたのか、柔和な表情で見下ろされる。相変わらず、目付きは悪いけれど、彼なりの優しさが感じ取れた。
この人は、前の人とは何もかもが違う。そんな人物を前の提督と同じ呼び方をするのは、同等に扱っているみたいで気分が悪い。
「そういえば、私が着任した時の挨拶が、まだだったなあと思いまして」
「そうだっけか?」
ならば、せっかくなので、誰も呼んでない呼び方をしてみようか。
別の意味で旦那や夫を指すこの呼び方なら、他の艦娘への牽制になるし、私の特別な想いも少し乗せる事が出来る。何より様付けは、彼がむず痒いと言うに違いない。
「ええ。ですから、これから宜しくお願いします、ご主人」
そして、言葉にはしないが、ありがとうございます、と。仲間をーー私達を救ってくれて。
今、私が笑えているのは、貴方のお陰ですから。
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