過去ログ - 【艦これ】「提督、榛名は……榛名は大丈夫ですよ」
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69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/14(火) 17:25:34.20 ID:KgKqg9VtO
「なーにが、引き抜きは禁止、ですか。そんな事言うから、貴方は関わらないものだと思っていたのに」

執務室にはいつも通りの彼と私。二日の空白は大きく、溜まった仕事の対応に追われている。

「だから、引き抜いては居ないだろ。彼女達は、自発的にここに来たんだ。俺はなんの指示も出していない」

「屁理屈です」

「まあまあ、漣さん。提督、お茶が入りましたよ」

むくれる私を榛名さんが諫める。

「じゃ、休憩にするか。仕事減らねえし」

これ幸いと仕事を投げ出す彼に、冷ややかな一瞥をくれるが、一息つきたかったのは私も同じ。
榛名さんの淹れるお茶美味しいし。仕方ない。と理由をつけて自分の甘さを棚にあげる。

「そういえば、戦艦なんてよく建造出来ましたね」

「……ん? あー、卯月の様子を見に行ったついでにな。漣の計画には、戦艦か空母のどっちかが必須だろうと思って、それ考えながら建造した」

三人のお茶会。私は榛名さんに視線を向けた後、彼にその視線移して疑問に思っていた事を聞く。

「私が行動しないとは思わなかったんですか……」

「その時はその時。癖みたいな物なんだよ、物事の最悪を考えてしまうの。あの海域を攻略するには、漣はともかく卯月の練度は足りていない」

「だから、練度を力で補える、私みたいな戦艦や空母が欲しかった。という事ですか?」

「正解」

榛名さんの問い掛けに彼は頷く。ならば、と。私はふと思い出した事を口にする。

「じゃあ、最後の最後に出てきたのも……」

「漣が言い負かされる可能性を考えたから。決して、漣を信じていない訳ではないが、その可能性が零じゃない限り、俺はそれを考慮する」

「なんとも後ろ向きな癖なんですね……」

「言うなよ。これでも気にしてるんだから」

ちょっとした衝撃を受けて何も言えない私と苦笑を浮かべ合う二人。


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