過去ログ - モバP「キャットウォーク・トゥ・ザ・キャットハート」
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6: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/10/06(月) 02:07:26.31 ID:GkTQ0avRo
それ以来。
みくが事務所に制服で来ることは、「今夜、俺の部屋に行きたい」という、みくからの秘密の合図になっていた。
俺はネクタイを緩めることで了解を示し、こっそりとみくの鞄に部屋の鍵を入れる。
断る合図も決めてはいるが、使ったことは無いし、おそらくこれからも使うことはない。

今ではすっかり、早くみくが制服で現れないかと考えながら仕事をし。
制服姿のみくを見るだけで、その日の夜を思い股間が軽く膨れ上がるようになってしまっていた。まるでパブロフの犬だ、と自嘲してしまう。

自分でも驚くほどの早さで仕事を終わらせ、怪しまれないようにちひろさんと会話をし。
同僚からの飲みの誘いや仕事の分担を必死で断り、ドラッグストアに寄って電車に飛び乗る。

アイドルを中心に回る生活……といえばプロデューサーとしては聞こえがいいが、待っているのは営業でもライブでもなく、肉体関係なのだから我ながら質が悪い。
あるいは。みくを家に入れるとき、いつも制服でいてもらうのは……
もしかしたら、俺が手を出しているのは担当アイドルではないという、自分の罪悪感を減らす屁理屈なのかもしれない。


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