131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/12/10(水) 06:18:52.67 ID:gMnDKuR50
博士「……つづけたまえ」
「はい、私は確かにあなたにアイドルが怪我をしたと伝えましたが誰が怪我をしたか言ってないんですよ。なのにあ
なたは直ぐに、『ベースがいないと大変』そんなことを言いました。何で分かったんでしょうね。ここから先はとてもと
ても身勝手な想像です。戸川にそう唆しましたね」
博士「ほう……?」
「戸川にそういう風なことを言った。戸川とあなたがどんな関係かは詳しくは知りませんが、そういった話ぐらいは出
来るような間柄だと仮定しますと……其れを真に受けた戸川が千早を落とした。だから、怪我の話題を聞いただけ
で思わず言ってしまったんだ『ベース』と」
「狙い通り、戸川が千早を階段から突き落としました。何故千早なのかは……千早が楽器を捨ててもステージに立
てるからです」
「ステージに立つために急遽歌の練習を始める。その画がホシかったんですね? それでいて、本番で失敗しない
ような人間が欲しかった。そういう理由ですね?」
博士「確かに彼女は素晴らしい。器楽以外にも光る技術がある。凡百の歌手よりも彩りのある声だ」
「答えてください。黒幕は961ではなくあなたですね?」
博士「私……と言っても証拠がないでしょう?」
「はい。仰るとおりです。この話だけではね。例え裁判所に持っていったとしても証拠不十分としてサヨウナラでしょう
」
博士「そうでしょうとも。これは、私の想像なんですが……もし、私がそのようなことをしていたとしたら、という仮定と
いうことでお話しましょう」
「お願いできますか?」
博士「もし、私が故意に如月さんを傷つけ、それをフィルムに焼き付けさせるのが私の目的。カメラマンは買収して
しまっているため、そうさせなくてはならない」
「そうですね。私の論旨をかなり明快にまとめて戴いたようで」
博士「ええ……ですが、問題はそこです。非常に簡単な話です。私が其れが露見しないとでも思いますか? そん
なこと危険を冒してそういうことすると思っているんですか? もしこのことが表に出たら私は仕事を失うでしょうし、
信頼をも失ってしまいますよ?」
「あなたはバレると思っていなかったんでないですか?」
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