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2014/11/30(日) 02:34:03.13 ID:6r0rzDHV0
考えているその矢先に、来客である。広報の文学博士である。
いつもはアポなしの客でもそれなりの対応をすることができるのであるが、些か気が立っていたので、声が怖かったと思う。そんな雰囲気を察して文学博士は穏やかに訊いてきた。
博士「どうなさいましたか? 何か問題でもありましたら……また改めて参りましょうか? もう直前ですし詰めをできれば、と思ったのですが」
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2014/11/30(日) 02:34:44.30 ID:6r0rzDHV0
「確かにそうですけど……」
博士「それに千早さんの歌唱力。すばらしいと思います。
あの才能なら ”事務所のごり押し”と思われることもない」
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2014/11/30(日) 02:35:20.10 ID:6r0rzDHV0
博士の車でエザワ楽器へ向かう。
事務所のみんなにはこの後俺が帰ってきたらミーティングがあるといっておいた。
千早の申し訳なさそうな、消え入りそうな顔が瞼に焼き付いている。
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2014/11/30(日) 02:36:00.68 ID:6r0rzDHV0
年代もののVolkswagenに揺られてエザワ楽器へとつく。
道中なにも会話がなく変な緊張感であった。隣の博士は何を考えているのかやはりわからない人間だ。
103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/12/04(木) 20:55:28.55 ID:kfBn09E90
「千早は平気だとは思いますが……やはり真面目な性格なのでどうなんだろう……という思いはあります」
担当「まあ、事故なら仕方ないしね、それに如月さんに大きな怪我がなくてよかったと思ってる。これよりうれしいことは無いよ。チョロット聴いただけだけど如月千早の歌はすてきだと思う。きっとあの子は成功すると思うよ」
104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/12/04(木) 20:56:12.22 ID:kfBn09E90
▲報告するということ
「と言うわけで、千早は歌での参加になったので、ちゃんと竜宮のみんなと合わせるようにすること」
105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/12/04(木) 20:56:54.55 ID:kfBn09E90
あっさりとした楽曲でも使われているし、基本的な3Pバンドでもカウントされる本当にbasicな楽器。
抜けられたら本当は痛手である。
このことは千早の前では言いたくなかったのだが仕方ないな……。
106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/12/04(木) 20:57:37.61 ID:kfBn09E90
まあ、他のみんなも同意見だと思うし……これで心配は無用だろう。
人間万事塞翁が馬って言うような台詞を吐きたいがこの際やめておこうか。
他に何か懸案事項があったかな……。
107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/12/04(木) 20:58:18.38 ID:kfBn09E90
事情を取りあえず説明した。スタジオから帰る途中誰かとぶつかって階段から落ちたこと、手を着いたときに変な方向にねじ曲がってしまったこと。骨は痛めていないが、安静にしていた方がいいこと。
「そこでだ……千早には竜宮のみんなと一緒に歌って踊って貰おうかと思うんだが……」
伊織「ふう……そういう事情なら……仕方ないけど」
108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/12/04(木) 20:58:59.56 ID:kfBn09E90
ここまでして嫌がらせをする奴はだれだ……?
可なりの大きな事務所ならそういうこともあるかもしれないがウチのような弱小事務所を狙うような奴なんて……一つしか思いつかないのだが。
しかし961プロがそこまでの危険を冒してまで一人のアイドルを潰そうとするだろうが?
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