過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:51:21.17 ID:hGctJzQM0


【誠にまことに汝らに告ぐ、一粒の麥、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死なば、多くの果を結ぶべし】
                                  ヨハネ伝 第12章24節

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:51:49.94 ID:hGctJzQM0


 誰の人生にでも意味はあるっていうじゃねーか。
だけどアタシはそんなものは信じない。

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:52:48.47 ID:hGctJzQM0


「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時。
 アタシはバイトへ向かう為、大通りを歩いていた」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:53:33.10 ID:hGctJzQM0
「だからさ、色々とわき道にそれたり時には巻き戻ったりするかもしれねえが……、
 どうか結末まで話を聞いて欲しい」

「結末は知ってるよ。
 でもアンタの話なら、あたしは何時だって聞いてきた。だからさ今回も話を聞かせてよ」
以下略



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2014/10/06(月) 18:54:12.95 ID:hGctJzQM0


「うかつだったぜ。消費税だけでなくガソリン税まで上がってやがったとは。
 まっバイトを増やせば済む話か。アタシなんぞでも直ぐに仕事が見つかるのは好景気様々だぜ」

以下略



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2014/10/06(月) 18:54:58.88 ID:hGctJzQM0
「ほう、村上建設が出店を請け負ってんのか。あそこのたこ焼きは上手いからな。
 輸入もんじゃなく、瀬戸内海産のあかしだこだ。太っ腹だねぇ」

 視線を戻せばストリートダンサーが拍手の中、帽子を脱いで観客からおひねりを集めて回る。
あの白い髪は―――どうやら見知ったダチも顔を出しているらしい。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:55:38.55 ID:hGctJzQM0
 そこはCOOLじゃないかって? そうとも言うわな。
おいおいアタシもそこまで学が無ぇ訳じゃないさ。ソロバンははじけねえけどよ。
アタシらの世界じゃああいった奴ってのはKOOLで通しているんだよ。

 ふーん、違いが分からねぇか。結局はクールだしな。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:56:25.04 ID:hGctJzQM0
「おーっと足が滑ったぁ!」

 わざとらしい大声と共に、チーマー崩れのクソガキが物乞いのおっさんへと蹴りを入れる。

「あぁん? 文句あるってーのかよ。んなとこに座り込んでるおっさんがわりぃんだろーがよ」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:57:09.30 ID:hGctJzQM0
「話を、どうかお願いです。私の話を聞いてくれませんか?」

「わりぃけどよおっさん、アタシはこれからバイトがあるんだ」

 だからナンパはお断りだ。ただそれだけで終わる話だった。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:57:57.08 ID:hGctJzQM0


「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時。
 アタシは梯子を登っていた」

以下略



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