16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:34:54.52 ID:Ha53zHbko
「僕も、似たような理由で別れたような気がします」
「君は言われた側?」
「ええ、はい。たぶん」
「……そっか」
「恋は盲目ってやつでしょうか」
「ショックじゃなかったか?」
「その時は、まあ……」
なんとなく気恥ずかしくて、僕は肩をすくめた。
伸びたタバコの灰を灰皿に落として、もう一口吸った。ため息代わりに煙を吐く。
「よく覚えてないですけどね」
「おかしな話だ」
粘つく煙が糸のように、あいさんの顔の傍を掠めて消えた。
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