過去ログ - いろは「せーんぱいっ」八幡「」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/10(金) 11:06:07.09 ID:cvkzOU2VO




気付けばすでに家。なんだかあの部室からここまで一瞬で時が動いたようだ。



小町「お兄ちゃん?箸止まってるよ?」


我が最愛の妹、小町がじとっとした目で睨めつけてくる。あぁ悪い悪い、とまた晩飯を口に入れる。


ここ最近一色の買い物に付き合わされる事が多いため、当然帰宅も遅くなる。最初の頃は帰って来てから1人で晩飯を食べていたのだが、この頃は小町が晩飯を食べずに待っていてくれる。


八幡「…なぁ小町。」

俺が話しかけると箸を口に咥えたまま ん?小首を傾げて俺を見る。あー、あざと可愛い。


八幡「この前も言ったけどお前も腹空かして帰ってくんだから、俺を待たずに先食ってて良いぞ?俺が帰ってくるまで腹空かしたまま勉強してるんじゃ頭入んないだろ」



高校受験は2月の頭の方にある。すでに1月の半ばであり、勉強も大詰めといったところだろう。どうしたって合格して喜んだ小町の顔が見たいので家族みんなが小町のためにできることは惜しみなくしてる。俺だって当然こんな可愛い妹の小町の邪魔はしたくないのだ。

だがそんな俺の気持ちを差し置いて、小町は少しムスっとした顔になる。



小町「その時にも言ったけど良いの!ご飯はやっぱ1人で食べても美味しくないし…それに小町はお兄ちゃんと一緒に食べたいの!あ、今の小町的にポイント高い!」



その最後の言葉がなけりゃあな。にへらっと笑う小町に、そうか、と言うとまた食事に戻る。


確かに小町の言う通りだ。飯は大勢で食った方が美味い…と思う。いや、本当にそうか?家族以外と食わねえからよく分かんねえよ…。

家庭科で作った物を班で一緒に食べる事は何度かあったが、どれも話に入れなくて正直そんな美味しくなかったぞ…。




小町「ね、お兄ちゃん。」


そんな思考をしていると小町がクイクイと手招きしている。小町は向かい側に座っているので自然と顔を前に出す。



八幡「なんだよ?」


すると小町はニカっとして、俺の頬に着いていたと思われるご飯粒をとってパクッと食べた。


小町「ど?今のは八幡的にポイント高かったですかな?」






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