40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/10(金) 21:49:01.91 ID:K9iA4mB40
いろは「私ってほら、葉山先輩に告白したじゃないですかー。」
俺はそうだな、と首肯する。
一色はそれを見るとふいっと顔を前にし遠くを見つめる。
いろは「それで完璧にフラれてしまって、その後帰りの電車の中で、先輩の前で、泣いたじゃないですか。…なんだか自分で言うと恥ずかしいですねー」
そう言う一色の頬は確かにほのかに紅い。でも、と一色は続ける。
いろは「私、葉山先輩に告白して、良かったです。あれからもう一カ月近く経ちますけど、あの時は泣いちゃいましたけど、でも今思い返すとあの時を誇らしく思えるんですよねー」
遠くを見つめる一色の目は確かに優しいものだった。だが少し引っかかる。
八幡「そうか。だけど一色、お前の今の言い方だとまるでもう葉山の事がーーー」
いろは「その通りです。」
一色は俺の言葉を遮る。
いろは「好きじゃ、ない、です。正直、あの時も葉山先輩を好きだったかは分かりません。」
八幡「おい、それはないだろ。だってお前は生徒会長になるのだって、葉山との事をーーー」
いろは「そうです。確かに私は葉山先輩のことを好きだと確信していました。」
まるで話が掴めない。つまりこいつはあの頃から葉山の事を何とも思ってなかったのか?いや違う。葉山隼人の事となると目を輝かせていたし、食い付いてきた。俺だってそれで作戦を立てて一色を生徒会長にしたんだ。
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