過去ログ - 響「行きつけのお店」
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11:1[saga]
2014/10/10(金) 23:15:10.00 ID:M6pjPsFx0

この少女は、見ることで自分を満足させようと。
好きなように欲しい物を求める事の出来ない、貧しい家に生まれた自分に、
心の中ではドレスに身を包んで、舞踏会へ行っても恥ずかしくない姿になったと錯覚させているのだ。
自分がお洒落を出来ない代わりに。
先程言いよどんだのも、からかわれるのを恐れての事だろう。

周りに母親らしき人物も見当たらない。 たった一人で、そのちっぽけな満足の為に小さな足を鳴らしてここまで来ているんだ。
良く見ると、サンダルも大分薄汚れていた。 家から遠い場所なのだろう。

憐れみでは、同情では無かった。
ただこの少女に、少しばかりの労いをしてあげたかっただけだ。
女の子がこんな悲しみに顔を歪ませるのは、許されない事だと思っただけだ。


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