6:1[saga]
2014/10/10(金) 23:10:18.05 ID:M6pjPsFx0
・ ・ ・ ・ ・
それから数日が経ったときの事だろうか。
襟元を通り抜けるそぞろ寒い隙間風に悩まされるようになり、
セーターでも一着編もうかと毛糸を買いに、いつもの店の扉を潜った。
「今日もあの子居るのかな…………」
店に入った後に思い出し、外を見てみるとそこには前と同じようにショーケースに張り付く少女がそこに居た。
先日と同じワンピースを着ているように見える、気のせいだろうか。
変わらず少女はこちらに気付いてはいない、早急に買い物を済ませ紙袋をカサカサと鳴らす。
「……こんにちはっ」
昨日ほどではないにしろ、肩を一度震わせて少女が振り返る。
自分の顔を認識すると、良く解らないファイティングポーズを取った。
たった一日で「逃げる」から「立ち向かう」へと、目覚しい進化を遂げている。
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