過去ログ - Slash「素晴らしきパイロット人生」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/11(土) 23:22:35.25 ID:sObfcnsy0
ナガセ「違います」

即答。

したものの、完全に嫉妬がないとは言えない。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/11(土) 23:29:24.51 ID:sObfcnsy0
ケイよりも腕が立つから気に入らない訳ではない。
それは、間違いない。

そこまで子供じみてはいないつもりだし、群雄割拠のこの時世だ。
得手不得手はもちろんある上に、自分より腕が立つ人間などいくらでも見てきた。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/11(土) 23:41:42.82 ID:sObfcnsy0
似ているのだ、あの飛び方が。
ケイが唯一エースだと認めた、エースだと憧れた一人のパイロットに。

駆る機体を飾る通りの、不死鳥のようだったあの人。
一般的に再生を想起させるような不死鳥ではなく、その身に纏う焔で目の前の敵を容赦なく焼き尽くす、しかし、味方にとってはその身が表す不死を約束してくれるような雄大な鳥。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/11(土) 23:50:27.14 ID:sObfcnsy0
目に焼き付けた、そして今も憧れ続けるあの軌跡。
あの死神はその軌跡を、僅かだがなぞった。
ケイの瞼に鮮明に残る、未だ見果てぬ夢である、あの軌跡を。

それが一層、ケイの気持ちを逆撫でる。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/12(日) 00:06:52.96 ID:ElwYucJb0
聞き違いかと思った。
冷静に考えればありえない、そんな長いセンテンスを聞き違うなど。

それでも、普段のジョンを知る身からすれば、彼の口から出るような言葉とは到底思えなかった。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/12(日) 00:08:26.09 ID:ElwYucJb0
ちょっと離席します。
書き溜めは完了しているので、今夜中には100%終わります。


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/12(日) 10:32:23.75 ID:ElwYucJb0
再開


22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/12(日) 10:33:25.12 ID:ElwYucJb0
ジョン「何だ、違うのか」

事実、ケイの脚は意志とは関係なく、ジョンとの距離を縮めんと二、三歩、彼の方に踏み出していた。
パイロットの肺活量から張り出される声は、相当な音圧であるはずだが、ジョンは涼しい顔でそれを受け流す。

以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/12(日) 10:43:03.68 ID:ElwYucJb0
腹の底に僅かに残った釈然としないものをどうしようかと、握ったままの拳に、しばし視線を落とす。

ナガセ「……顔、危ないですよ」

ジョン「おう」
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/12(日) 10:49:17.28 ID:ElwYucJb0
ジョン「戦場だ。たまに出るんだよ、ああいうヤツが。特異体ってやつだ」

アイツも、そうだった。

ナガセが落ち着いた頃、ジョンが口を開き、そう言った。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/12(日) 11:54:13.20 ID:ElwYucJb0
ジョン「そりゃ、そうさ」

ジョンの、ケイよりも歴の長いパイロットであるジョンの言い分は、理屈が通っているし、確かに正しいと思える。

それでも自らに言い聞かせるように、一音、一音、ゆっくりとケイが口に出した言葉を、しかしジョンはあっさりと肯定した。
以下略



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