過去ログ - 劇場版アイマスで水瀬家に宿泊した志保のお話 抄
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[sage]
2014/10/12(日) 11:43:52.86 ID:NHNSY0P+o
床に正座でお説教を受けるわけではなさそうなことに安堵しながら着席し、そのまま腰を折る。
「先日は、失礼しました」
「……何の話かしら。春香に対してのイザコザのことなら春香に直接話するべきだし、”それ以上言うな”をきちんと守った志保に謝られるような謂われはないわ」
あんなにも無礼な態度をとったにも関わらず、黙認してくれたことにもう一度頭を下げる。
普段テレビで見る”水瀬伊織”の姿はどこにもなく、それこそ大物芸能人のように片足を組み、どっしりと構えていた。
「はあ……、そこまでかしこまられても肩痛くなるわ。逆よ。今夜はアンタのグチを聞きに来てあげたの」
「グチ……ですか……?」
「普段クールに構えようとしてるアンタがあんな大声出すほど、いろいろたまってるんでしょう?」
先輩の指摘に身体を堅くしてしまう。ミーティング中に声を荒げてしまったから鬱憤がたまっているだろうという分かりやすい部分ではなく、
アイドルとして必要なとき以外は冷静沈着を心がけていたはずなのにそれを虚栄と見抜かれてしまったことが心に刺さった。
「分かりますか……?」
「まあ、ウチにも似たようなのがいたから。人と関わりたくないなんて表情してるくせに、心の内にはものすごい情熱抱えてるのがね」
先輩が過去形で語る人物とは誰のことだろう。以前に所属していたアイドルだろうか。
「状況改善のための意見提案と、ただただ頷いて話を聞くだけと、どっちがお好み?」
「一方的に話を聞かせるだけの相談、あまり好きでは……。いえ、でも。先輩にグチを聞いてもらうなんて、失礼になりますから」
「あらそう? ウチなんて年齢ゲーレキ関係なくグチにつきあいつき合わされよ? 律子はともかく、もう一人のプロデューサーがヘンタイでヤクタタズだからいやになっちゃう」
大げさに肩をすくめて身内の文句を言う水瀬先輩の声色には、信頼と優しさが含まれていた。
思えば、765プロのアイドルをここまで立派に育てて、ハリウッドからへの研修も予定しているプロデューサーだ。
先輩たちからの信頼も置かれているようだったし、ヤクタタズであるわけがなかった。
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