過去ログ - 劇場版アイマスで水瀬家に宿泊した志保のお話 抄
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/12(日) 11:44:59.35 ID:NHNSY0P+o
「765プロでもグチの言い合いがあるんですか? ……なんとなく、水瀬先輩は想像がつくんですけど」

「案外言うじゃない……。そりゃあ女の子だらけの職場だもの、トーゼンにあるわよ。
 どっちかというと感想戦とか反省会と言った方が正確かもしれないけど。
 それから、伊織でいいわ。水瀬の名前で呼ばれるのは好きじゃないの。先輩ってのも学校や部活じゃないんだから気恥ずかしいわ」

「あ……。えっと、それじゃあ、伊織さんで」

「そうしてちょうだい」

 伊織さんは鼻から短く息をもらし、天井を見やった。

「まあ、この苗字のおかげでアンタたちを泊めてあげられてるんだけどね」

 姿勢を戻して自嘲気味に髪を撫でる姿は合宿中にも見たことがないものだった。

「親御さんと喧嘩されてるんですか?」

「そーゆーわけじゃないわよ。単にこっちの問題だから気にしない……。いえ、そうね。私がグチを漏らしたら、アンタも話す?」

「話したくないことなら無理に聞きませんが……」

「そ。じゃあ聞きなさい。先輩命令よ」

 それはつまり、私もグチを漏らさなければならないということだろうか。

「ウチの兄たちの出来がよすぎてね。父が私のことを比較してばっかりだから見返してやろうと思ってアイドル始めたワケ。
 なるべく親には頼りたくないんだけどね。……ま、ただの反抗期よ」

 自分で自分のことを反抗期と表現できる人はもうその時期は終わっていると聞いたことがある。伊織さんなりの意地の張り方なのかなと思う。

「そっちはどうなの? こういう仕事、反対する親も少なくはないけど」

 ……答えづらい質問だ。スクールの子たちはまず聞いてこない。とは言え親切で話を振ってくれている伊織さんの好意には応えないといけない。


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