29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 01:14:53.26 ID:Sc7juh7n0
千歳は暫く泣き止んでくれなかった。
廊下に座り込んだまま、私たちはずっと抱き合っていた。よしよしと、千歳の頭を撫でる。
いつもと立場が逆で、なんだか笑ってしまいそうだ。
こんなにも、私のことを考えてくれる人がいるんだなあ。こんなにも、私を応援してくれている人がいるんだなあ。
千歳が私の良き理解者であることを、改めて実感する。
つい数分前まで、心のなかはぐちゃぐちゃだったのに。あんなにも荒んでいたのに。今はとっても穏やかだ。
私はずっと、自信がなかった。
自分自身の気持ちに。歳納京子への、思いに。
私は、歳納京子が好きだ。けれど、それはどういう意味の好きなのか、ずっと迷っていた。
私が素直になれなかったのは、正確は勿論だけれど、そんな迷いがあったからだ。千歳が言うように、私は歳納京子のことが好きなのだろうか。
恋愛感情として、好きなのだろうか。
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