過去ログ - 並木芽衣子「ハネウマトラベラー」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/18(土) 00:30:34.29 ID:2/jr4LTY0
「わぁっ、GB250だ!うんうん、レトロな外観がいい感じだねっ♪芽衣子さんはいいバイクを選ぶなぁ〜!」

「あ、ありがと・・・。」

「じゃあ、早速看ますね!」

「ええ。それと、俺は少し席を外します。すぐに戻りますから、その間に検査をお願いします。」

「はーい。」

「・・・美世ちゃん、急にごめんね。」

「気にしないで下さい。あたし、こういうの大好きですから!さて、とりあえずステアリングの調子は・・・って、あれ?な、なんだかすっごく重いんだけど・・・っ!?」

「やっぱり重いんだ・・・。」

「重いなんてもんじゃないですよ!・・・これは、分解して調べたほうが早いかも。芽衣子さん、ガレージの棚から赤い工具箱を取ってもらえますか?あたし、この子を庭まで運びますから!」

「う、うん!」

美世ちゃんの指示通り、私はガレージの中から"M・H"とイニシャルの入った赤い工具箱を掴むと、女子寮の庭へと向かった。
一方の美世ちゃんはと言うと、私が戻るころにはカバーを外したり、小さなライトでバイクの中をあちこち見回していた。

彼女に工具箱を渡すと、今度はバイクの部品を細かく分解し始めた。

作業を始めてから数十分がたった。

美世ちゃんはステージに立つ前と同じような真剣な表情でバイクを分解していく。
でも、分解すればするほど、中を除けば覗くほど、美世ちゃんの表情は険しいものへと変わっていった。

やがて、美世ちゃんは持っていたスパナを乱暴に地面に置くと、静かに立ち上がった。



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