127: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/23(木) 04:34:11.22 ID:Eo9sGdcFo
魔族エレナ「魔法って言うのはね…言って見れば、魔力を使うだけのただの技術に過ぎないんだよ」
魔王エレル「それは空気や水の流れに少しだけ手を加えて、自分の望むように変えているのと同じ事」
勇者「つまり…」
魔族エレナ「そう…例え魔法使いの複雑な術式が無くても、大勢の人間が集団深層意識でそれを望めばそれは魔法になる」
魔王エレル「大勢の人の望みが『マオウシステム』という名前の大きな魔法になり、その仕組みを作り出した」
魔族エレナ「と言っても、最初は今みたいに面倒なルールも無かったんだけどね」
魔王エレル「時代の移り変わりと共に人間の望みは微妙に変化して、その結果勇者が生まれ…今のマオウシステムになったという訳です」
勇者「だから四分の一か…そして、今のシステムになる過程で一部の人間が特殊な介入を行う事ににもなった訳だな」
魔王「左様…お主のように、システムから逸脱してしまった存在を修正するための自浄作用としてな」
勇者「それで…この話を俺に聞かせて、何をしたいと言うんだ」
魔王「何をしたいのだろうな…この話を聞いて考えを改めて魔王になる事を促したいのか…はたまた、我が野望の礎になる事を受け入れさせたいのか…」
魔族エレナ「国王さまも意外とハッキリしないよね」
魔王エレル「だからこそ、この計画だけは一貫してやり通そうとしてるんじゃないのかな?」
魔王「ラスト…口が過ぎるぞ」
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