過去ログ - マオウシステム
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57: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/20(月) 02:09:27.42 ID:JPB5Xzmlo
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勇者「………っ…はぁっ…!くっ…!」

魔王「大分動きが鈍くなって来ていますよ?いくら魔法で体力を回復したも、精神の方は限界が近いみたいですね」

勇者「まだっ…まだだ!」

勇者の攻撃 勇者は勇者の剣を魔王に投げ付けた
魔王は身をかわした

魔王「往生際が悪いですね…そんな攻撃したって………―――!?」

勇者は魔王の腕を掴んだ

ヤスカル「勇者様が…勇者様がついに魔王を捕まえた!?ど、どうなってるんですかこれ!?」

帝王「どうなってるも――そうか。多分あの瞬間移動の再使用には、ほんの僅かだが時間がかかって…その隙を突いたってのか?」

ヤスカル「えぇぇ…でもそれに気付いたんだとしても、どこに出てくるかも判らないんじゃ…」


魔王「そうですよ――!何の法則性も持たせずに転移してたのに、何でここに出るって判ったんですか。もし外れたら―――」

勇者「読みが外れたら…また別の手を考えるだけだ!」

魔王「無茶ですよ!確実な方法も無しにただ突撃なんて、どの手も通じなかったら負けるだけじゃないですか!」

勇者「負けてもまた立ち上がれば良い!」

魔王「っ…それも限界があるでしょう!現に今の貴方はもう意識を失う寸前じゃないですか!!」

勇者「例え限界でも寸前でも、まだ限界ではない!」

魔王「なら、限界が来てたらどうしたって言うんですか!」

勇者「限界を超えて立ち上がる!それだけだ!!」

魔王「無茶苦茶ですよ!!!」

勇者「無茶苦茶でも何でも良い!何があっても立ち上がる!!何があっても諦めない!!!」

魔王「何で…何でですか」

勇者「それは…俺が勇者だからだ!勇者とは勇気ある者!!その勇気を以って魔王を討つ者だからだ!!」

魔王「………そこだけは…ちゃっかり消化してるんですね」

勇者「…どういう事だ?」

魔王「いえ…覚えてないなら別に良いんですよ。それよりどうですか、私と手を組みませんか?―――」
   ―――私と手を組むのなら、世界の全てを貴方に差し上げますよ」

勇者「断わ――………全てだと?どういう事だ、貴様の望みこそこの世界の全てでは無いのか?」

魔王「まーぁうん…やっぱり勇者様からしたらそう言う事になってるんですよね。ある意味間違ってはいないんですけど」

勇者「………さっきから何を言っている。貴様は何を知っているんだ」


ヤスカル「帝王様…そろそろ出番みたいですね」

帝王「あぁ…そうみてぇだな」


帝王「おい、勇者に魔王。その位でもう良いだろ、いい加減本題に入ろうぜ」

魔王「はーい、そうしましょうかー」

勇者「………………どういう事だ」


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