過去ログ - マオウシステム
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62: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/20(月) 02:22:15.72 ID:JPB5Xzmlo
エレナ『魔王への反転する条件は何段階かの条件があり、まずその第一条件は勇者である事。それが魔王の器としての絶対条件だ』

エレナ『次…第二条件、魔王の力を受け入れるための耐性がある事。勇者が戦いで強くなる事で、耐性を増しているのだと推測できる』

エレナ『更に第三条件は、魔王を倒しその力を吸収する事。恐らくはこの時点で勇者としての限界を超えると思われる』

エレナ『そして第四条件………魔力を用いて、自身の肉体を勇者から魔王へと反転させる事が出来る事』

エレナ『また、これらの段階を事前に知らされていない事から考えて…事後または直前に、何らかの手段を使って手順を伝えられるのだと予想出来る』


エレナ『以上の手段により魔王は世代交代を繰り返し、その存在を維持してきたと考えられるのだが』

エレナ『…それを考察する以上、もう一つの可能性から目を背ける事ができない』


エレナ『その可能性とは…勇者が魔王になるための条件を満たす事が出来なかった場合である』

エレナ『条件を満たす事が出来なかった勇者は、当然魔王にはなれない…では、そうなった場合勇者はどうなるのか』


エレナ『勇者襲名…勇者が死亡した場合ほぼ間を置かずに他の誰かが次の勇者として覚醒を果たす…という既知の仕組みが存在する』

エレナ『理由も詳細も不明で、二人の勇者が同時に存在したという記録は一切無いため…勇者襲名の枠が一つしか無いのだと推測されてきたのだが…』

エレナ『勇者も魔王も、結果こそ違えど…まず最初は同一の経緯を経て覚醒している。即ち、勇者襲名の枠が二つ存在するという事になるのだ』


エレナ『勇者と魔王、どちらが死んでも勇者として覚醒する者が現れる…裏を返せば、勇者か魔王が死亡しない限り新たな勇者は誕生しない』

エレナ『……この仕組みは停滞する』

エレナ『…となればもう、結論は一つしか無い』


エレナ『魔王になれなかった勇者は殺される』


エレナ『魔王になるだけの力を培う事が出来なかった者…力を持ちながらも魔王となる事が出来ない者…』

エレナ『この中の大多数は最終決戦と言う大舞台で、それ以外は道半ばで贄にされ…』

エレナ『元より魔王と戦う気の無い者が勇者となってしまっていた場合は…恐らく、覚醒が世に知られる前に人の手で始末されている筈』


エレナ『条件を満たせば魔王となり、満たさなければ殺される…正に人ならざる魔王の仕組み…』

エレナ『私は、この仕組みを―――マオウシステム と仮称する』


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