過去ログ - 光彦「喰種ですか」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/18(土) 18:03:05.39 ID:MpPrALwDO
こいーは、すりーるしょっくさーすぺんす


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 19:10:40.22 ID:3Pha7VASO
 あれから一週間。僕の心を荒らす得体の知れない欲求を耐え凌ぎ、僕は何事もなく退院日を迎えた。僕の担当医は驚嘆していた。僕の怪我は完治しない。それがこの病院に担ぎ込まれた僕の無惨な姿を見た医師の見解だった。生きているのが奇跡に近いほど重症だった。手足の骨は複雑に折れ曲がり、内臓もほとんど壊れ、機能してなかったらしい。

 仮に生き残れたとしても後遺症は免れない。それほどの怪我を負っていた。にも関わらず驚異的な速さで快復し、三日目にはもう自由に動き回れるようになっていた。そして、一週間で退院許可まで下りた。

 僕は、あの日のことを思い返す。事故にあった日、僕は何者かに道路に突き飛ばされた。あまり覚えてはいないが、それでも確かに誰かに突き飛ばされた。それだけは覚えている。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/18(土) 19:10:57.98 ID:5l7jkFJPo
見えない力たよーりに


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 19:30:51.99 ID:3Pha7VASO
どれだけ日が経ったのだろうか。日に日に僕の心は得体の知れない何かに食い荒らされていく。それは食欲にも性欲にも睡眠欲にも近い類の欲求だった。僕はこの恐ろしい欲求を解消する方法を知っていた。

 人間を喰らう。それだけで僕は1ヶ月はこの飢えを凌ぐことができる。ただ、僕は人間だ。グールではない。だから人間を喰うことは理性が許さない。ただ、本能は我がままに人肉を貪れと訴えかけてくる。

「落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて落ち着いて落ち着いて落ち着いて落ち着いて落ち着いて落ち着いて、僕は、落ち着いて、喰う、いや、食べたくない」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 19:52:50.93 ID:3Pha7VASO
 限界だった。僕の本能は人を喰らえと常に訴え続け、僕の心はもう限界を迎えていた。おそらくこのままだと僕は周りの者を喰ってしまう。それだけは避けたかった。だから僕は決断する。

 人を喰らうことをーーー

 決心してからの行動は早かった。外に出るのは退院の日以来だろうか。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 20:09:46.46 ID:3Pha7VASO
 口の中に広がる濃厚な甘み。とろけるように柔らかい食感。こんな美味しいものを今まで食べたことがない。体と心の渇望が一気に満たされていくような満足感を得た。

 ぐちゃぐちゃ。ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃーーーー

 気づいた時には残さず喰らい尽くしていた。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/18(土) 20:13:05.30 ID:LePXv6VDO
最低だな光彦


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/18(土) 20:47:09.51 ID:seZ8fhuVO
なんで「」の前に名前書かないの?
誰の台詞かわかりずらくて読む気おきない
もう少し他の作品読んで勉強した方がいいよ


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/18(土) 20:56:11.97 ID:FwUgi6F+o
>>14
いや他にも普通にこういうSSあるから


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/18(土) 20:57:44.76 ID:MpPrALwDO
つーよくーつよ、あれぇ…?


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/19(日) 00:39:39.36 ID:y5P9Wq3io
>>14
釣りかな?


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/19(日) 15:00:57.65 ID:K/olQWsUO
 僕は喰らい続けた。渇望に身を任せ、喰らい続けた。まるで幼い子供のように身を貪り、血を飲み、骨を舐める。食事に求めるものは何もない。それが人肉であれば生死を問わない。会社帰りのサラリーマン、化粧の厚い女子高生、腰の曲がった老婆に無垢な幼女。僕が貪り喰った彼らにある共通点は人間であるということだけだった。

 側粕の子。それが僕の通称だった。まるで幼い子供が食事したかのように食べ散らかす。我儘に。好き放題に。好き勝手に喰らう。

 僕は異端の存在だった。本来、グールの食事は月に一度だけでいい。にも関わらず僕は毎晩のように喰らい続けていた。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/19(日) 16:12:47.13 ID:K/olQWsUO
「さてと、帰りましょうかーーーふぎゃっ!」

 瞬間だった。僕が構える間もありはしなかった。避けることもできなかった。グールになった僕の身体能力は常人を超越していた。拳銃だろうが刀剣だろうが僕の肌には傷一つつかないだろう。にも関わらず僕は弾き飛ばされていた。

 最初、大型トラックでも突っ込んできたのかと思った。それほどの衝撃だった。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/19(日) 16:25:33.63 ID:K/olQWsUO
 僕は己の耳を疑った。あのコナン君が。誰にでも優しく正義感に溢れ、人一倍命の尊さを知ってるコナン君がそんなことを口にするはずはなかった。

「あなたは誰ですか」

 僕の問いに彼は嘲笑の混じった歪な笑みを浮かべた。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/19(日) 16:34:14.27 ID:hnug0DtoO
増強シューズなのか喰種なのか


22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/19(日) 16:49:51.58 ID:K/olQWsUO
「死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!! 死ねぇええええええええ!!」

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もーーーーコナン君は僕を蹴り続ける

 僕は霞む意識の中で、それを見た。狂気に微笑む阿笠博士の姿をーーー
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/19(日) 17:53:29.18 ID:RhjNUiN9O
コナン強すぎわろたwwx


24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/20(月) 01:27:39.16 ID:cIto/vD10
 ーーー動かない。体が動かない。体を動かせない。僕は縛られ、拘束されていた。僕を縛る鎖はグールの腕力でも引きちぎれないほど強固なものだった。

「僕をどうするつもりですか、コナン君」

 僕の問いに答えず目の前の彼はただひたすらにたにたと君の悪い笑みを浮かべていた。その歪な表情に僕は背筋に寒気が走った。丹田が締め付けられるような悪寒を得た。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/20(月) 02:07:50.65 ID:19NjCjer0
 それから僕の地獄のような日々は始まった。

 彼は僕の足の指を潰し、それが再生するまで待ち、完全に治るとまた僕の指を潰す。それを繰り返す。ひたすら繰り返す。気が狂ってしまいそうだった。が、それでも気違わないのは彼に数えるように強制された計算のおかげだろう。

 最初は意味が分からなかったけど、彼に拷問されてる内にその意味がしっかりとわかった
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/20(月) 02:12:43.23 ID:Q9F46Evz0
もういい。もう何もかもがどうでもいい。
 
 その日、僕の心は死んだ。


27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/20(月) 02:36:47.65 ID:Q9F46Evz0
数日後、阿笠博士の自宅に江戸川コナンの姿があった。彼は不機嫌そうに阿笠博士と話していた

「なんじゃ、新一。もう壊れてしまったのかのう」

「バーロー、今回の光彦は長く持っただろ。それに今回は殺してねぇし」
以下略



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