過去ログ - 【ごちうさ童話】チノずきんちゃん
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1: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 22:40:33.91 ID:Wpbirk9f0
ナレーション:青山ブルーマウンテン 
  
  
 むか〜しむかし、ある街に、可愛いチノちゃんがおりました。 
  
  
 チノ「か、可愛くないです……///」 
  
  
 ある時、友達のシャロちゃんが、子供の頃に着ていた服をばらして青いずきんをチノちゃんに作ってくれました。 
  
  
 シャロ「余り物の布で悪いけど、どうかしら」 
  
 チノ「ありがとうございます。可愛くてとっても素敵です」 
  
  
 ずきんを気に入り、ことあるごとに被っていたチノちゃんは、みんなからチノずきんちゃんと呼ばれるようになりました。
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2: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 22:42:38.57 ID:Wpbirk9f0
 そんなある日の事、お父さんがチノずきんを呼んで言いました。 
  
  
 タカヒロ「チノずきん、シャロくんが風邪を引いてしまったらしい。この間のお礼も兼ねて、お見舞いに行ってあげなさい」 
  
3: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 22:44:25.49 ID:Wpbirk9f0
 チノずきんちゃんは元気に歩き出しました。 
  
 シャロちゃんの家は、チノずきんちゃんの家から二十分ほど歩いたところにある甘味処、甘兎庵のお隣です。 
  
 その日はとても良いお天気で、チノずきんが石畳の赤いところをスキップして歩いていると、ココアオオカミさんが現れました。 
4: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 22:47:07.73 ID:Wpbirk9f0
 チノずきんちゃんはスキップのまま逃げようとしましたが、偶然側にいたうさぎに気を取られ、街頭に頭をぶつけて気絶してしまいます。 
  
  
 チノ「うぐっ」バタッ 
  
5: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 22:48:50.90 ID:Wpbirk9f0
 甘兎庵に辿り着いたココアオオカミさんは、チノずきんちゃんを地面にそっと寝かせ、扉を叩きました。 
  
  
 千夜「はぁい、どなた……ち、チノずきんちゃん! どうしたの!?」 
  
6: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 22:51:06.45 ID:Wpbirk9f0
 トントン、と戸を叩くと、 
  
  
 シャロ「誰ー? 新聞の勧誘ならお断りよー」 
  
7: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 22:53:27.21 ID:Wpbirk9f0
 ばばぬきで負けたココアオオカミさんが、ポカリを買いにスーパーとシャロちゃんの家を往復した頃、千夜ちゃんの家でチノずきんちゃんが目を覚ましました。 
  
  
 チノ「あれ……ここは」 
  
8: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 22:55:28.55 ID:Wpbirk9f0
 チノずきんちゃんは、家の中で何が起きているかも知らず、シャロちゃんの家の戸をトントンと叩きます。 
  
  
 チノ「シャロさん、起きてますか」 
  
9: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 22:57:20.93 ID:Wpbirk9f0
 ココアオオカミさんの言葉に思わず後ずさりするチノずきんちゃんを、お布団から飛び出したシャロちゃんと千夜ちゃんが捕まえます。 
  
  
 チノ「ちょっ、どうしちゃったんですか二人とも!」 
  
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