過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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893:名無しNIPPER[saga]
2015/06/09(火) 10:56:30.47 ID:41G8486T0
アルフレド「今までのを龍脈で解釈すると――てか、今上げた例、精霊に神に天使に悪魔だっけか?あれ全部『龍脈』へ繋がるためのインターフェースだよな?」

アルフレド「携帯でもパソコンでも、最近は時計型端末でもいいさ。とにかく『凄い力を持つモノにあやかって、力と知識を手に入れよう』的な話さ」

アルフレド「けど、人類がほぼ有史以来続けてきたにも関わらず、上手く行かなかったよな?所謂『世界の真理』とやらの知識を知る事は出来なかった」

上条「……科学や物理学に取って代わられてるよなぁ、そこら辺は」

アルフレド「いやーだからな?失敗し続けてきたのは理由があるんだよ、理由がな」

上条「や、でもさ。お前が言ってんのが本当だったらば、万単位、下手すればもっと多くの魔術師が龍脈に繋いで、情報を探ってんだろ?」

アルフレド「だなー」

上条「それでも悉く失敗してきたってのは、難易度が超ムズいとかじゃねぇの?大体龍脈の制御自体キツいって話じゃんか?」

アルフレド「あー、違う違う。そこっからまず間違ってる、間違ってるんですよ上条さん」

上条「佐天さんのフリ禁止」

アルフレド「――だって『龍脈の中に答えなんかあるワケねーじゃん』か?」

上条「…………………………はい?」

アルフレド「いやだから。龍脈ってのは全知全能じゃない、それっぽく見えるけどな」

アルフレド「この星が死ぬ時は枯れるし、枯れるまで遣えばこの星は死ぬ。また”貴様ら”が『天の龍脈』と呼んでいるビヤーキーの流れ。あれだって星が死ねば効力は無くなる」

アルフレド「無限に近いが有限なんだわな――なんですよねぇ」

上条「……」

アルフレド「でも、”それ”はただ記憶と力を溜め込んでるだけの何か、に過ぎないって話ですよ。意識も無ければ自我も無く、方向性すら無いエネルギーの塊」

アルフレド「例えば……そうですね。上条さんちで出た昨日のお夕飯あるじゃないですか?ご飯に手作りハンバーグ、あ、デミグラスではなくてトマトソースがベースの」

アルフレド「より正確にはグネーデル風お肉マシマシなんですけど、アリサちゃんは気づいてくれなかったですもんね?」

上条「……正解」

アルフレド「そういう”記憶”は蓄積されるんですけど、けどそれってただの知識であって真実とか真理とか、そう言うもんじゃ無いんですよ、えぇえぇ」

上条「それじゃ――何を見た?何を知ったんだ?」

上条「神様や悪魔を呼び出そうたとして、知識を求めた人達は誰に何を教え込まれたんだ?」

アルフレド「それもまた『龍脈の記憶』を不完全なままに知っただけ。『万能薬の作り方』を知りたい医者には『誰かが残した万能薬”っぽい何か”』のレシピを」

アルフレド「それを鵜呑みにしたパラケルススは多くの患者へ水銀を呑ませて殺したぜ。おー、コワイコワイ」

アルフレド「また『不老不死』を求めた貴族の女には『不老不死になれる”だろうと言われた”』方法を」

アルフレド「バートリ=エルジェーベトは女子供を鋼鉄の処女へ架けて血を搾り取り浴びるようになった……ま、最期にはそのオモチャで処刑されたらしいがね」

アルフレド「――だからこの世界に絶対不変の真理なんてものは無い。あったとしても龍脈の中には存在しない」

アルフレド「何故ならば龍脈とは『ただ記憶と力を溜め込んでいるだけ』だからだ」

アルフレド「……言い方を変えるとすれば、”誰かが知っていた事しか知らない”んだ。未知の現象を捌くような能力では決してない、オーケー?」

上条「……でも、それっておかしくないか?現に今、世界は全部眠っちまってるワケだろ?」


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