過去ログ - にこ「少女の影」
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1: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/24(金) 22:36:29.79 ID:fHYJJGwj0
絵里「青春の影」、希「青春の影」と同じ世界観で、にこのその後みたいな感じ
書き溜めなし
のろのろ



この胸の中には、いつもとびきりの笑顔をくれる少女がいた。



希がにこの家に遊びに来てから、随分と日が経った頃。

にこ「……」

にこは送られてきたSNSのメッセージに、苦笑いする。

にこ「何よこれ、仲直りできたってこと?」

絵里と希の両方から、キャラクターが深々とお辞儀するスタンプが貼られていた。

にこ「別に、にこは何もしてないし……」

適当にスタンプを貼り付けて、メッセージを送信する。

にこ「人の応援なんてしてる場合じゃないのにね」

携帯をベッドに放り投げて、椅子にもたれかかる。
肌寒い。

時計の針の音。日が陰り始めていた。
時間が進んでいる、それがふいに物悲しい。

にこ「洗濯物、入れよ……」




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2: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/24(金) 22:47:25.33 ID:fHYJJGwj0
他人の幸せが羨ましい。
分かり合えている彼らが、妬ましい。

にこ「さて、今日も真姫ちゃんは……研修、研修」

以下略



3: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/24(金) 23:06:18.00 ID:fHYJJGwj0
メールを送って、にこは夕食の支度に取り掛かった。
着信。

にこ「はやッ……って、なんだこころか」

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/24(金) 23:17:30.20 ID:tgd2GsElO
おお、期待してます!


5: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/24(金) 23:31:44.40 ID:fHYJJGwj0
久々に聞いた妹の声は、やたら威勢が良かった。
文化祭、そのワードに懐かしさが込み上げる。

にこ「……」

以下略



6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/24(金) 23:46:58.34 ID:fHYJJGwj0
だめだ。
考えるな。
どうせ、考えてもろくなことを思いつきはしない。
それもこれも、お腹が空いてるせいだ。

以下略



7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/24(金) 23:56:24.95 ID:fHYJJGwj0
年を重ねると、嫌なことがいっぱい。
それだけじゃないけど。
それだけがいつも足を引っ張る。

希と絵里は、どうやって乗り越えたのだろう。
以下略



8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/24(金) 23:57:03.24 ID:fHYJJGwj0
今日はここまでです
読んでくれてありがとう


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/25(土) 01:58:11.55 ID:T6qHJVL/o



10: ◆/BueNLs5lw[saga sage]
2014/10/25(土) 07:17:34.56 ID:6p2Kzuak0
翌日――

にこ「ふわあ……」

携帯のアラームを止めて、寝ぼけ眼でメールの受信を確認する。
以下略



11: ◆/BueNLs5lw[saga sage]
2014/10/25(土) 07:41:43.02 ID:6p2Kzuak0
SNSにもココアとココロからメッセージが来ていた。
緊張する、とか。
早く見て欲しい、とか。
楽しんでいってね、とか

以下略



12: ◆/BueNLs5lw[saga sage]
2014/10/25(土) 08:00:51.16 ID:6p2Kzuak0
ココアとココロが所属したのは、小さなプロダクションではあった。
妹達が受かって、自分が落ちた理由を今でも考える。
凡人。
オーラがない。
努力。
以下略



13: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/25(土) 08:12:09.80 ID:6p2Kzuak0
『一人でやらないといけないって……』

にこ「……苦ッ」

コーヒーが冷めていた。
以下略



14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/25(土) 08:12:35.48 ID:6p2Kzuak0
また夜にでも


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/25(土) 22:48:41.56 ID:GkimTFI9o
イイヨー


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/25(土) 23:45:46.15 ID:VEarFM9Zo
ええやん


17: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/26(日) 00:18:53.77 ID:8VpNROGe0
にこは予定より一本早い電車で向かった。
少し寄り道していくのもいいかもしれないと思っていた。

あの駄菓子屋はまだあるだろうか。
『妹の』馴染みのあの店。
以下略



18: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/26(日) 00:44:12.31 ID:8VpNROGe0
プラスチックのケースには、幼少よりだいぶ量の減ったラムネやコーラのグミ。
ババの足元にデブ猫が一匹。番犬には向いていないようだ。目を開ける気配もない。

にこ「あんた昔いたっけ?」

以下略



19: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/10/26(日) 00:47:44.02 ID:8VpNROGe0
ちょっと今日はここまで
またあした


20: ◆/BueNLs5lw[saga sage ]
2014/10/26(日) 10:32:45.98 ID:8VpNROGe0
すすこけた白猫は、招き猫にしては質素だ。

にこ「……睡眠しか誘わなさそうね」

砂利音を立てないように、中を見渡した。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/27(月) 02:00:09.51 ID:GkPhKoVUO
ええな


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