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2014/10/28(火) 21:14:20.57 ID:kzu5WY+C0
キョン「第一なんだ、いきなりンなこと言いだして」
むぅ、と不満げに唸る朝倉の、とりあえずは動きの起点になりうるだろう肩辺りに注意を払って先を続ける。
メンバー勢揃いの文芸部室の真ん中でこんなこと言い出したんだ、適当なキャッチボールを続けていればいずれ何らかの妨害、すなわち俺にとっての助けが入るに決まっている。
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2014/10/28(火) 21:22:22.98 ID:kzu5WY+C0
キョン「……は?」
そう思っていたところに、思わぬ一言が飛び込んだ。
キョン「ハルヒ、今なんつった?」
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2014/10/28(火) 21:28:06.97 ID:kzu5WY+C0
焦りを感じて周りを見渡してみれば案の定、長門は先ほどとミクロン単位も変わらぬ姿勢で静観に徹しており、朝比奈さんは理性と使命の狭間で迷ってらっしゃるのか、おたおたとハルヒ、朝倉、俺の三人の間に視線を彷徨わせていらっしゃる。
そしてほぼ唯一、抑止力として期待が持てた古泉すらハルヒの発言の真意をつかみかねているのか、僅かに開いていた口を噤んでしまった。
なんだこの空気。
まるで俺が朝倉にキスしなければいけないような、そんな流れというか圧力というか、無言なうちにそんなモンで部屋が満たされつつある。
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2014/10/28(火) 21:34:52.64 ID:kzu5WY+C0
断固の、だ、の形で口が固まる。
軽く顎先に指を当てた朝倉の姿に。
さっきからなんなんだ、コイツは。
人があえて逸らした視線を、悉くその見ないようにしていた部分にピンポイントに誘導しおってからに。
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2014/10/28(火) 21:38:21.03 ID:kzu5WY+C0
朝倉「違うって何が?」
俺の言葉に朝倉は、心底わからない、といった表情で首をかしげる。
その肩口の向こうでハルヒも同様の表情で片眉を下げた。
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2014/10/28(火) 21:44:08.59 ID:kzu5WY+C0
キョン「ええい、わからんやっちゃな」
が、朝倉の行動が予想外に早かった。
もう少しあると思っていた間合いを、朝倉は伸ばした腕で埋めてくる。
俺の頬に向かって伸ばしてきたようなその軌道に、いよいよ俺の妄想の光景が現実味を帯びてきたような気がして、それを避けんと思い切り体を仰け反らせ
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/28(火) 21:45:03.37 ID:kzu5WY+C0
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2014/10/28(火) 21:50:23.73 ID:kzu5WY+C0
そのまま掌まで広げて、体の前面を大きく開いた朝倉の姿とその言葉に、俺はバランスを失ってそのまま椅子ごと仰向けにひっくり返った。
キョン「――痛ってぇ」
みくる「わわわ、キョ、キョン君、大丈夫ですかぁ!?」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/28(火) 21:54:15.33 ID:kzu5WY+C0
ハルヒ「ちょっと何してるのよ、鈍臭いわねぇ」
朝倉「……大丈夫? 痛そうだけど」
長門「勢いはそれほどでもなかった。頭部も、床面には打ち付けられていないから心配はいらない」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/28(火) 22:00:10.10 ID:kzu5WY+C0
朝倉「ところで、くちび……何?」
キョン「なんでもねぇよ」
朝倉の疑問にそう返して俺は今度こそ、ゴチン、と木目張りの床に頭を落とした。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/28(火) 22:09:29.19 ID:kzu5WY+C0
ブツ切りにして申し訳ないですが、お時間の都合で、今日もこの辺りで。
だ、だから「お暇な方」って注釈を、始めにしたじゃないですか。(震え声
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