過去ログ - 学校からの帰り道、死神に声をかけられた
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20: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:14:57.47 ID:YGKY5GhXo

 学は立ち止まった位置のままで口を開いた。
 話をするにはわずかに距離が遠いが人気がないので声は苦もなく届いた。
「どうしてここに?」

以下略



21: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:15:53.01 ID:YGKY5GhXo

 指摘の言葉も無視されて、学は仕方なくアケミの隣に並んだ。
 離れたコートの方に目をやると練習着の部員たちがボールを打ち合っているのが見えた。
 素人目にも上手い部員もいれば下手な部員もいる。
 いまいちわからない部員が圧倒的に多いが。
以下略



22: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:16:47.18 ID:YGKY5GhXo

「アケミさんは本当に死神なんですね」
 朝の事故を思い出す。
 潰れた車と崩れたブロック塀。
「和泉さんは……死ぬんですか」
以下略



23: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:17:20.04 ID:YGKY5GhXo
つづく


24: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/04(火) 17:06:00.95 ID:DwabHzF/o

 なんでこの人が死ななければならなかったのか。
 そういった惜しまれ方をするであろう人間が世の中にはいる。
 香奈はきっとその一人なんだろうな、と黒板の問題を解く彼女を見ながら学は思う。

以下略



25: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/04(火) 17:06:59.04 ID:DwabHzF/o

 休み時間になると、クラスメイトの一人が香奈に泣きついた。
 次の授業までの宿題をやっていなかったらしい。
 あまり時間のかかるような課題ではないのだが、そのクラスメイトはあまり成績の良い方ではなかったように思う。
 香奈は呆れながらも助けてやることにしたようだった。
以下略



26: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/04(火) 17:08:09.00 ID:DwabHzF/o

 才能に恵まれているだけではない。
 彼女は好かれている。
 好かれて、必要とされている。
 もちろん楽して宿題を終わらせるための道具としてではなく一人の人間として、ということだ。
以下略



27: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/04(火) 17:09:22.28 ID:DwabHzF/o

 放課後、昨日と同じようにテニス部の練習を眺めていると後ろから気配がした。
 振り返らずにつぶやく。
「なんで和泉さんが死ぬんだろ」
「さあ?」
以下略



28: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/04(火) 17:09:51.92 ID:DwabHzF/o
つづく


29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/11/04(火) 22:03:04.49 ID:xJ6RlLlM0



30: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/27(木) 21:45:02.98 ID:fNpLgUIyo

 いつ頃から差がついたのだろうと考えることがある。
 それは時々ふっと湧いてきて、学の頭をいっぱいにする。

 学と香奈は幼馴染だ。
以下略



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