過去ログ - 学校からの帰り道、死神に声をかけられた
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9: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/10/28(火) 15:53:19.72 ID:cbR8aY5Yo

 その気配が伝わったのかもしれない。アケミはちぇっ、と舌打ちして背中を向けた。
「まあいいや。今度こそじゃーねー」
 リビングのドアが閉まり、しかし玄関のドアの開閉音はしなかった。

 訝しく思っているとようやく音がしたけれど、仕事を終えた母が返ってきただけらしい。
「ただいま」
「おかえり……ってあの、誰かいなかった?」
「誰かって、どこに?」
「玄関のとことか、すぐそことか」
「いないわよ。……あんた大丈夫?」

 母は呆れたように肩をすくめるとキッチンに入っていった。
 途方に暮れた学が視線を巡らすと、鳥籠の中のインコと目があった。
 小さなそのインコはきゅっと首を傾げて見せた。



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