過去ログ - 【モバマス】「人それぞれの輝き」
↓ 1- 覧 板 20
2: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:37:26.90 ID:n58okSeiO
錆びれかけた商店街、何もすることがない今の俺にはちょうどいいのかもしれない。
「…………はぁ」
俺の手元にあるのは最近買い換えたスマホ、そしてそこに映るのはメールの画面。
3: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:38:04.50 ID:n58okSeiO
「さて、これからどうするか……」
面接を受けた企業からはもうほとんど不採用通知が来ている。つまり、このままでは無職確定になってしまう。
「バイトでも探すかな…………ん?」
4: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:38:32.59 ID:n58okSeiO
今流行りのアイドルたちが、煌びやかなスポットライトの下で歌って踊っている。
その中には俺と同い年くらいの娘までいる。
「どこで間違えたんだろうな……」
5: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:39:03.88 ID:n58okSeiO
「アイドルに興味はお有りですか?」
「!?」
そろそろ帰ろうかと思ったとき、突然後ろから声がかけられる。
6: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:39:35.07 ID:n58okSeiO
『CGプロダクション アシスタント 千川ちひろ』
名刺にはそう書かれていた。
「CGプロダクション?」
7: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:41:23.26 ID:n58okSeiO
ちひろ「少しお話を聞いていただけると助かりますね、お時間よろしいでしょうか」
時間、どうせそんなものは有り余っている。
「ええ、構いませんよ。どうせする事なんてないですし」
8: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:42:06.88 ID:n58okSeiO
ーーーー
ーー
ー
「それで、話って?」
9: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:42:58.33 ID:n58okSeiO
千川さんが出した名前は、さっき俺がテレビで見ていたアイドルグループの名前だった。
最近よく見かけるので知らないということはない。
「はい、知ってますけど」
10: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:45:54.45 ID:Z56KtqffO
「その会社で育成は出来ないんですか?」
ちひろ「ある程度売れたら移籍させて、話題作りをしようとしてるらしいですね。そのアイドルの娘も○○に入ろうと努力するようになるとか計画していましたよ。
それに、育成に失敗しても責任は持たないってことらしいです」
11: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:46:31.18 ID:Z56KtqffO
「んと、それでそれを俺に話してどうするんですか?」
ちひろ「そうですね、本題に入りましょうか。実はですね、明日養成所からアイドル候補生が一人来るんです。当然その娘をプロデュースしていかなければならないんですけど…………そのプロデューサーを担当するはずだった人が、失踪しまして」
……失踪?
12: ◆TMt7UyLgkqh.[saga]
2014/10/29(水) 13:47:06.92 ID:Z56KtqffO
ちひろ「どうやら、海外まで旅立ったらしくて。そしてその人の家には『帰ってきません』って書かれた置き手紙がありまして」
……だいたい話がわかってきた。
ちひろ「そこでですね、
143Res/56.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。