過去ログ - 真姫「おめでとう」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/01(土) 23:55:16.70 ID:Sg9+rzdu0
建物の看板を見れば直ぐに分かったらしい。ぽつりと呟く凛の声。

凛「ぷらねた……りうむ」

真姫「……すみませーん」

そう呼べば、はいはいと奥から出てきた管理人のお祖父さん。予め通してあった話通り、貸しきりの部屋に連れていってもらう。凛も、ようやっとここで事態を理解したみたい。

凛「あ……前、星空が見たいって、凛……」

花陽「うん。みんな、真姫ちゃんが頑張ってくれたんだよ?」

真姫「冗談。花陽が居なければ、秋葉原の近くにこんな所があったなんて、一生分からなかったわよ――」

私が天体観測が趣味だと話した時、凛は散々自分の名字なのに、それと縁がないのだと愚痴っていたから。見せてあげようと思った。

とはいえ、都内で星空が見られる所なんてそうそうないから――だから、花陽と二人で探したのだ。誕生日だし、せっかくなら静かに――貸切状態で星空が見られる場所。秋葉原には、そもそもこういう場所は全然無いのだから、望み薄だったけど。

でもまさか、こんな夜遅くに、どこの女子高生とも分からない子供のワガママが、チケット代を払うだけでまかり通るような――そんなスポットが存在するなんて、一体誰が信じるだろうか?
昔ここに来たことがあるという、花陽が居なければ――本当にこの計画は叶わなかった。


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