過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
1- 20
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/30(日) 17:41:21.75 ID:AszI6XDJ0
 翌日―――『精霊の祠』深部。

武道家「せいやッ!!」ドゴム!

僧侶「武道家さん! 回復します!」

勇者「戦士、後方に異常はないか?」

戦士「……ああ」

 戦士はふてくされ気味ではあるが、勇者の言葉に返答する。

勇者(あ〜……やっぱし昨日のことが大分応えたとみえる。何とかこの感じなら今後暴走することもなくなるかな)

 勇者はほっと息をつく。
 昨日の危機を経て、勇者がパーティーに打ちだした方針はこうだった。

勇者『これから先も基本的には戦士と武道家が前衛を務めてもらう。これは変わらない』

勇者『でも、今回の様な洞窟探検時などの、予期せぬ出来事が起こりやすい状況では武道家が前衛で様子見。戦士は後方の警戒』

勇者『初見の敵や、今回の蛾のような相手の時は呪文があることで最も対応できる状況の幅が大きい俺が前に出る』

勇者(嫌だけど。ホントはスゲー嫌だけど。でも万が一の事態を避けるためにはこうするのがベストだからしょうがない。マジで嫌だけど)

戦士「……」ブッス〜

勇者「……勘違いしてほしくないんだけど」

戦士「……なんだ?」

勇者「対応力に幅があるから俺は色んな敵に有利に立ち回れるってだけで、基本的な殲滅力で言ったら戦士の方が断然上だよ」

戦士「……剣を振るしか能がないからな、私は」

勇者「捻くれて取るなよ。頼りにしてるよ、戦士」

戦士「……ふん」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/896.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice