過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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[saga]
2014/11/30(日) 17:42:57.34 ID:AszI6XDJ0
武道家「勇者。開けた所に出たぞ。奥に見えるあれが神殿ってやつじゃないか?」
勇者「おお〜、多分そうだな。あれ? ってことはこれで終わり? この祠は解放されたってことでいいの?」
僧侶「その割には何も変化がないような……私たちの加護も強くなった気がしませんし……」
戦士「倒し漏れた敵がいるんじゃないか?」
勇者「え〜、でも分かれ道も全部潰してきたしな。もうこの洞窟内に魔物はいないはずなんだけど……」
武道家「外に出ていた魔物が中に戻ってきたから、とか?」
勇者「何それ超めんどくせえ……じゃあ帰り道で全部魔物倒せばOKなのかな。さすがに洞窟の奥の方からぽこぽこ新しい魔物が生まれてくるってことはねーだろ」
僧侶「それじゃあ引き返しますか?」
勇者「折角だから神殿掃除していこうか。もしかすると神殿が汚れてるから駄目なのかもしんないし、精霊のご機嫌取りにもなるだろうし」
そう言って勇者が一歩神殿に向かって踏み出した時だった。
勇者「ん?」
この祠に祭られている神殿はそれほど大きくはない。精々高さ2m、幅3mといったところだろうか。
その神殿の裏で、黒い塊がもぞりと動いた気がした。
遠目に見た時は、ただの影だと思っていた。
しかし、目を凝らして、一行はそうではないことに気付く。
僧侶「ヒィッ」
小さく声を漏らしたのは僧侶だった。
影のように見えたそれは、黒い生き物だった。
人間には、どうしても生理的嫌悪感を抱く対象というものが存在する。
何故嫌いなのかはわからない。
実害を加えられたわけでもない。
ただ、その姿が、その行動が、動く際に発する音が、どうしようもなく嫌悪感を催すもの。
本能的な拒絶。
その生き物の正体は虫だ。
もちろんただの虫ではない。
虫としてはあまりに巨大なそれは、見紛うことなく魔物の一種であり、その姿がある虫に酷似していることは恐らくただの偶然でしかない。
生理的嫌悪感を励起する虫。黒光りするアイツ。
この世界にも奴は存在する。
どの世界にも奴は存在する。
通称、『G』。
G型魔物「キィィィィィィ!!!!」
勇者「おじゃぱあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
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