過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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793:名無しNIPPER[sage]
2015/11/13(金) 01:08:16.37 ID:VjaBUpSm0
乙!今回もスゲー面白かった!
俺もこんな話が書ける様になりたい


794:名無しNIPPER[sage]
2015/11/22(日) 23:02:41.91 ID:IdtRrvyv0
マダカナ-


795:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:17:18.86 ID:ZUaUlY1C0


「お兄さんたち、北の王国に行くつもりかい? やめときな。お勧めしねえよ」


以下略



796:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:17:59.81 ID:ZUaUlY1C0
 力が必要だった。
 勇者は先般のエルフの集落での戦いで、獣王に勝利こそしたものの、その代償は大きかった。
 エルフには多数の犠牲者が出てしまったし、戦士はその身に一生消えぬ傷痕を残してしまった。
 特に後者の件については、勇者自身の力不足が大きな要因となっている。
 獣王への攻撃を戦士に頼り過ぎたのだ。
以下略



797:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:18:33.03 ID:ZUaUlY1C0





以下略



798:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:19:21.53 ID:ZUaUlY1C0
 その町は綺麗で見事な城壁に囲まれていた。
 しかし肝心の正面入口の門が開け放たれている。これでは何者の侵入も拒むことは出来まい。
 門を潜った所で、勇者達の耳に、トッ、トッ、と軽やかな足音が届いた。
 見れば、三体の狼型魔物が勇者達に向かって街路を駆けて来ていた。

以下略



799:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:20:46.14 ID:ZUaUlY1C0
 勇者達はまず町を探索することにした。
 いの一番に向かう先はもちろん武器屋である。
 それらしき看板が掲げられた建物を見つけ、勇者達は中に入る。
 入り口のドアは、鍵が破壊されていた。
 ドアと壁とを固定する金属部がぐにゃりとへしゃげている。鍵がかかったままのドアを無理やりこじ開けたようだ。
以下略



800:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:21:22.78 ID:ZUaUlY1C0
勇者「……もう少し、町を見て回ってみよう。精霊剣についても、この国そのものについても、情報をもっと集めなきゃ……」

 勇者達は宿屋と思しき建物に足を踏み入れた。
 入り口から入ってすぐに受付のカウンターがあり、右手に二階への階段が、左手側に食堂が設けられている。
 食堂を覗くが特に異常は見られない。
以下略



801:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:22:24.30 ID:ZUaUlY1C0
 二十余りの家を見回った頃だった。

戦士「そこで何をしている」

 戦士の鋭い声が飛ぶ。
以下略



802:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:23:26.97 ID:ZUaUlY1C0
勇者「お前達盗賊は『奪う者』だ。農民が作物を作るように、鍛冶屋が刃物を造るように、『何かを生み出す』ことは出来ない。生産者ならぬ略奪者。それがお前達盗賊っていう人種だ」

盗賊「何が言いてえんだ、てめえ」

勇者「今日のお前は死者から奪う。だから俺は咎めない。だが、明日のお前はどうだ? かつてのお前はどうだった? 金貨を纏った死体などそう都合よく落ちてやしない。その時お前はどうする? その時、お前は何から奪うんだ?」
以下略



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