過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:01:05.77 ID:fUuHQ7Ru0
勇者「いやいやいや! はーッ!? はぁぁッ!?」
思わぬ事態に狼狽した勇者は何度も翼竜の羽を発動させようと試みた。
しかし、羽はうんともすんともいわない。体が浮き上がる兆候はいつまでたっても訪れない。
以下略
840
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:01:59.45 ID:fUuHQ7Ru0
三日が経った。
勇者達は未だ世界樹の森から出ることも、光の精霊の宿る樹を見つけることも出来ていない。
勇者は武道家、戦士、僧侶に干し肉を手渡すと、食料を入れていた袋を逆さまにしてがさがさと振った。
勇者「……これで、持ってきた食糧は最後だ。これから先は、いよいよこの森の中で食糧を調達しなきゃいけなくなる」
以下略
841
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:03:36.80 ID:fUuHQ7Ru0
巨大猪を打ち倒してから、勇者は早速死体の解体作業に入った。
武道家「そ、そいつも食べるのか?」
勇者「当然だ。コイツの肉が食用に適してるってわかれば、このサイズだ。もうほとんど食糧の心配をする必要が無くなる」
以下略
842
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:05:18.62 ID:fUuHQ7Ru0
そんなことを言っていたのが良くなかったのかもしれない。
勇者は大木の根元に身を預け、虚ろな瞳で空を見上げていた。
他の三人も似たり寄ったりだ。皆思い思いの体勢で無気力に地面に横たわっている。
以下略
843
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:07:32.13 ID:fUuHQ7Ru0
ごくり、と勇者は唾をのんだ。
勇者「光の精霊…? 本当に…?」
光の精霊『そうだ。かつて魔王なるものを打倒し、人の世に救済をもたらした人間――名は何だったかな。ええと―――』
以下略
844
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:08:16.63 ID:fUuHQ7Ru0
以下略
845
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:09:34.73 ID:fUuHQ7Ru0
勇者「親父が…生きて……?」
戦士「そんな…うそ……」
光の精霊の言葉に、勇者と戦士は唖然としていた。
以下略
846
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:11:16.83 ID:fUuHQ7Ru0
それから、光の精霊の声に導かれ、勇者達は世界樹の森を脱出した。
過酷な森の生活を終え、とにもかくにも一行は最寄りの町で疲れを癒す。
ここぞとばかりに奮発して、町で一番いい宿に泊まって、旨い料理と酒を堪能した。
ひと月余りの間原始的な食事を続けていた勇者達にとって、趣向の凝らされた宿の料理は極上の味わいであった。
翌日、十全にリフレッシュ出来たことも相まって、殊更明るい声で勇者は言った。
以下略
847
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:11:58.89 ID:fUuHQ7Ru0
勇者(……もし、実現可能だとしても、この作戦には大きな穴がある)
以下略
848
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:12:47.36 ID:fUuHQ7Ru0
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