過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:54:08.12 ID:xox+vNXM0
戦士「ゆ…う、しゃ……?」

勇者「見てないよ? 俺何も見てないからね?」アタフタ

騎士「……ざーんねん。あとちょっとで全部見えたのに。ほんと、いい反応してるわ勇者」

勇者「騎士……!!」

 勇者は戦士の傍で立ち上がり、騎士を睨み付けた。

騎士「……まだやる気かよ?」

勇者「………」

 勇者は内心の怒りをかみ殺し、大きく息を吐く。

勇者「……やらねえよ。俺達とお前の実力差はよーく分かった。思い知ったよ」

騎士「そりゃ良かった。じゃあ俺は行くぜ?」

 そう言って騎士は勇者たちに背を向けた。
 そうして歩み始めた直後。
 勇者の隣に蹲っていた戦士が駆けだした。
 地面を穿ち、突き立ったままだった己の剣を引き抜き、騎士に迫る。

戦士「ずああッ!!!!」

 涙に滲んだ瞳で、雄叫びを上げる。
 余りにも悔しかったのだろう。
 この一撃だってどうせ避けられることは分かっている。
 それでも、どうしてもこのまま行かすことは出来なかった。
 そうして、振り下ろされた一撃を。



 騎士は、避けなかった。





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