過去ログ - 老紳士「あなたの『理想』、叶えましょう」
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2: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 22:56:55.89 ID:IW/ehawQ0

陽気な冗談を言いながら、俺の肩に手を置いてくる。
それを「うざったい」と思う気持ちを決して態度には出さず、
俺は先輩に愛想笑いで返した。

以下略



3: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:07:10.22 ID:IW/ehawQ0

○○さんはいわゆる「大手病」というやつで、
業種・職種に関係なく大手と言われるであろう企業の試験を片っ端から受けていた。
その結果、7月になる今でも内定が無い。
しかも、自分が内定を貰えない原因が企業の見る目がないせいだと決めつけて、
以下略



4: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:12:36.22 ID:IW/ehawQ0
「それでな、そいつは商社を狙っていてな。社会人になったら、営業でバリバリ契約を取ってやるって、
 やる気に満ち溢れているんだよ。俺もそいつに共感しちゃってさあ、名刺も交換しちゃったんだ」

名刺か。
俺は一か月前にもらった先輩の名刺のことを思い出す。
以下略



5: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:17:06.22 ID:IW/ehawQ0

「いやあ、こういう風に共感し合える仲間がいるって大切だろうな。
 こういう繋がりが就活では大事だからな。俺なんか体が弱いから、
 せめて精神は健康でいたいもんな」

以下略



6: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:23:55.25 ID:IW/ehawQ0


その日の夜。

俺はもはや日課となっているネットサーフィンを始める。
以下略



7: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:36:40.61 ID:IW/ehawQ0

「あなたは随分と『親切』な方のようですね」


その声に俺は心臓を掴まれたかのように跳ね上がった。
以下略



8: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:49:26.42 ID:IW/ehawQ0

「お探し物はこれですか?」

その声の直後に老紳士を見ると、彼の手には俺の携帯電話が握られていた。
まずい、この家には固定電話はない。
以下略



9: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:52:16.24 ID:IW/ehawQ0


……え?

「私はあなたの『理想』を叶えに来た者です」
以下略



10: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:56:15.31 ID:IW/ehawQ0

何だ今のは!? 手品の類じゃない、蜃気楼のように少しずつ消えていった。
□□は手を動かしていない。何をしたんだ!?

「ご安心ください。あなたの電話はここにあります」
以下略



11: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:59:14.12 ID:IW/ehawQ0

「『理想』って言ったな。俺の『理想』を叶えると」
「ええ、申し上げました」

このまま反抗してもいいことはなさそうなので、相手のペースに合わせることにした。
以下略



12: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/04(火) 00:01:29.44 ID:uva25JCT0

俺の『理想』、それは「痛い」奴らを晒しあげることだ。
晒しあげて助けてやることだ。
いつもやっていることだし、それで間違いないはずだ。
そして、俺の周りから「痛い」奴らを消しされば、俺が迷惑することも無くなる。
以下略



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