過去ログ - お嬢様勇者「欲しい物は必ず手に入れる」
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13: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:14:21.43 ID:eFJxYX8p0
俺が吹っ飛ばされた為か竜の攻撃がお嬢ちゃんに集中し、お嬢ちゃんは器用にも回避と攻撃を繰り返していた。
しかし相変わらずその非力では竜に大したダメージを与えることができていない。

剣士(お嬢ちゃんは女にしては強い、ってレベルか)

お嬢ちゃんの回避は見事…という程でもなく、かなりギリギリで攻撃をかわした場面もある。あれじゃあ、いつ攻撃が当たってもおかしくはない。

剣士(突っ込んでダメージ覚悟で切りつける!!)

俺は駆け出した。吹っ飛ばされた距離は案外長く、竜が遠く感じる。
俺が辿り着くまで攻撃をかわし続けていろ。そう願いながら、集中を妨げないよう声には出さない。

しかし――

剣士「!!」

お嬢ちゃんは攻撃をかわした時、着地にしくじり、ややよろけたのを俺は見逃さなかった。
そういう時でも竜の攻撃はゆるむことなく――

剣士「く…ッ!!」

間に合え――竜との距離をまだ遠くに感じながら、俺は走った。




次の瞬間、岩が砕ける音がした。


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