11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:24:56.19 ID:7XpzpOnTO
「分かったよ。
それで、どんな相談だよ。
うまく復縁して二股したいって相談かよ」
「そう言っても差し支えないよ。
この前は相談ついでに私を口説いていたけど」
「随分と軽薄だな」
僕は男に対して物凄い嫌悪を感じた。
それと同時にどうしたらそんなに図々しくなれるのか教えて欲しいとも思った。
「そうだね。
彼は少し他の人を下に見ているみたい。
自己評価も高いみたいだしね」
そうでなければ二股なんてできないのかもしれない。
そうでもないのかもしれないけれど。
取り敢えず僕にはできそうもない。
「少しほっとした顔になったね。私のこと好きなの……」
彼女は冗談めかした様子で聞いてくる。
「ジュースを奢りたくなるくらいには好きだよ」と僕も冗談めかして言おうと思ったけれど、「ああ」と低い声の肯定しかできなかった。
肯定してみると、自分でも把握し切れていなかった自己の心情をすんなりと消化できた。
「君のことが好きだ」
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