35: ◆92Irv0u8fjnQ[saga]
2014/11/28(金) 00:53:55.38 ID:DcuPn0bX0
太市「そんなことない、千尋はホントはすごいことが出来る子なんだよ。でも…」
不二咲「?」
太市「千尋がそんな風に自信が持てないのは…お父さんの所為かもしれないね」
不二咲「え…?」
太市「千尋が女の子の恰好をし始めた時、お父さんはそれでもいいと思った…どんな格好でも、千尋は千尋だから…」
太市「でも千尋はそうじゃなかった。だから僕が支えてあげなくちゃいけなかったんだ…父親として」
太市「結局、どうしたらいいのかわからなかったんだろうね。そしてそれは今も同じだ」
太市「僕は父親失格だよ…」
不二咲「そんなことないよ!」
太市「え?」
不二咲「お父さんは父親失格なんかじゃない…僕にとってお父さんは最高の父親だよ!」
太市「ち、千尋…」
不二咲「プログラミングは、僕が唯一自信を持てることだけど、それはお父さんのおかげなんだ」
不二咲「僕が初めてプログラムを開発した時、お父さんは褒めてくれたよね?」
不二咲「僕はお父さんの仕事用のパソコンを勝手に使って怒られると思ったんだぁ」
不二咲「でもお父さんは褒めてくれた。僕はそれがうれしくて…こんな僕にもできることがあるんだって思えて…」
不二咲「全部お父さんのおかげなんだよ…だから、父親失格なんて言わないでよぉ」ポロポロ
不二咲「グス…ごめんなさい…僕が情けない所為で…ヒック…お父さんに…そんな…」ポロポロ
太市「千尋…」ギュッ
不二咲「お、お父さん…?」
太市「千尋が悪いんじゃないよ」
太市「ごめん。千尋がそんな風に思ってたなんてね」
太市「でも、父親として一つでも千尋に何かしてあげられたならお父さんはうれしいよ」
不二咲「一つじゃないよぉ!僕はお父さんにいっぱいして貰ったんだ!」
太市「あはは、ありがとう。千尋」ナデナデ
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