過去ログ - 後輩「先輩、やっぱりここにいたんですね」
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2014/11/10(月) 00:42:45.11 ID:XyWoQDJY0
後輩「……料理はですね、私の最初の先生なんです。テレビの料理番組で文字や数字を覚えたんですよ」
口からこぼれたかのように、後輩は呟いた。
彼女にとっての救いが、皮肉な事に強要させられた料理。
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2014/11/10(月) 00:47:32.45 ID:XyWoQDJY0
後輩「最初にネタバレしちゃいましたけど、十歳まではそんな生活でした。最後の方は美味しいご飯が作れるようになりましたけどね。
で、私が生まれる前に死んじゃったお父さんの両親である、おじいちゃんとおばあちゃんに引き取られて、私はここにいます」
以上です、と言って後輩は話を終わらせた。
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2014/11/10(月) 00:48:52.81 ID:XyWoQDJY0
男「……話が終わったのなら、帰ってくれ」
声を絞り出した。
もう僕を苦しめないでくれ、そう望みながら。
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2014/11/10(月) 00:50:59.36 ID:XyWoQDJY0
後輩「お婆ちゃんに最低限必要な事を教えて貰ってから、私は初めて学校に行きました。そして気付きました。
私がどれだけつまらない生活を送っていたかを。知ってから、急に怖くなったんです。あのままだったらどうなっていたんだろう、って」
男「……黙れ」
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2014/11/10(月) 00:52:44.02 ID:XyWoQDJY0
後輩「……わかりました。でも、私は明日からもあの図書館に行きますからね。覚悟してて下さいよ」
後輩が廊下に出てドアを閉めた後から、男の部屋は静寂に包まれた。
少しして、すん、と小さく男の鼻が鳴る。
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2014/11/10(月) 00:56:35.66 ID:XyWoQDJY0
翌日
司書「おや? まだ正午だと言うのに、どうして君はここにいるのかな?」
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2014/11/10(月) 00:57:56.87 ID:XyWoQDJY0
男「しかも性質が悪い事に、あの子、全校生徒の中でもかなりの人気者らしいんですよ」
司書「可愛いからね、あの子」
男「チャラいやつらにここの事をしつこく聞かれたので、避難しに来たんです。半日くらいサボっても、僕は痛くも痒くもありませんし」
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2014/11/10(月) 01:00:02.48 ID:XyWoQDJY0
後輩「先輩、やっぱりここにいたんですね」
司書「また君に大切な経験値を稼がせてくれる子が来たようだね」
男「どうでしょうね」
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2014/11/10(月) 01:00:12.01 ID:pO2PaI8ho
読んでるからね。楽しみにしてるんだからね。
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2014/11/10(月) 01:01:47.17 ID:XyWoQDJY0
男「……で?」
後輩「で? ってなにがですか?」
男「なんで僕を探していのかって聞いたつもり」
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