過去ログ - 十神「愚民が…!」腐川「医者なら救ってみなさいよ、ドクターK!」ジェノ「カルテ.5ォ!」
1- 20
227: ◆takaJZRsBc[saga]
2014/12/28(日) 23:33:16.83 ID:+IS8xoh00

K「だが、少しずつ上達していく姿を見るのはとてもやり甲斐がある。
  大学の教師達もきっとこういう気持ちで仕事をしているのだろうな」

苗木「そうでしょうね」

K「苗木……単刀直入に聞くが、迷っているのか?」

苗木「えっ?」


唐突な質問に、苗木はどう返したらいいかわからず困惑した。


K「慣れないからではなく、手つきそのものに迷いがある気がした。俺の気のせいかもしれんが」

苗木「……KAZUYA先生は、本当に何でもわかっちゃうんだなぁ」

K「人生経験が違うからな。それに、元々お前は石丸に付き合わされ半ば強制的に
  始めただけだった。ここまで深い場所に来て、そろそろ迷う頃合いだと思ったのだ」

苗木「…………」

K「苗木、別に迷うことは恥ずかしいことではない。前にも言ったが、俺はお前に医者になることを
  強制する訳ではないからな。ここにいる間は必要だからやらせるが、脱出したら俺達に気を遣わず
  違う道に進んでいいし、他にやりたいことがないならこのまま医者になるのもいいだろう」

苗木(他にやりたいことがないならこのまま医者になるのもいい、か……)

苗木「……先生は、そんないい加減な理由で僕が医者を目指しても許せるんですか?」

K「仕事さえきっちりこなしてくれれば俺は何も言わんよ。それこそ医学部には色んな人間がいた。
  儲かるから、格好良いから、親が医者だから……酷い時は何となくなんて理由の奴もいたな」

K「ずっとそのままの人間もいるし、何らかの切欠で使命に目覚める者もいる。
  だが、一番大切なのは患者に対して真摯に向き合えるかどうかだ」

K「情熱を持って臨むのは確かに素晴らしいことだが……極論すると、
  冷たいが腕は良い医者と情熱的で腕の悪い医者なら患者は前者を選ぶ」


誰よりも熱い心を持つKAZUYAだが、その落ち着いた冷静な語り口が医者に必要なものを端的に表していた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/658.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice