39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 00:23:42.96 ID:d2AiLj/l0
その場から一歩も動かず、ただ立っているだけ。
あれがその手に持つ刃を一度振るえばたちまち両断されてしまうだろう。
だが動かない。目と鼻の先ほどの距離を巨体が通過していく。
やがてそれは完全に過ぎ去り、曲がり角を曲がってどこかへと去っていった。
完全に体が固まっていた。ぶるぶると小さく全身が震えていた。止められなかった。
「――――分からないよ……」
先の部屋のものではない、もう一つのドアがいつの間にか開いていた。
中には大量の人形が飾られているのが見える。
だがその部屋は無視した。エレベーターの前に立つと、勝手に扉が開く。
中に入り、そして前へ向き直ると――――。
大量の人形が飾られている部屋に立っていた。
「……やっぱり駄目、か」
念のために振り返ってノブを回してみる。しかし開かない。
やはり選択の余地はない、ということだろう。
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