過去ログ - 御坂「――――私は私、よね」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/23(日) 00:11:56.34 ID:XacTLzx30
『最後まで話を聞きなさい』

ギィィィ……という軋んだ音と共に一箇所だけドアがゆっくりと開いた。
その部屋の中を覗き込んでみると、至るところに大量の人形が飾られていた。
人形の中には天井から吊るされているものも、壁に掛けられているものもある。
だがその全てが同一の人形だった。

「――――悪趣味ね」

呟いて、人形に若干埋もれながらもそれがあることに気付く。
鏡。
そこに映ったいつも通りの自分と目が合い、そして。

ギュルン!! と全ての人形の首が一気に回り、その全てが御坂を見つめていた。
何十もの人形が、その目が、ものを言わずただ静かに。
御坂が思わず息を飲むと、再びあのラジオの声が聞こえてきた。

『後ろを見なさい』

正面にある鏡に映った自分の顔には、目や鼻や口がなかった。
顔のない、のっぺらぼうになっていた。

『後ろを見るのよ』

言われて、御坂はただ従うしかない。
覚悟を決めるように、一気にバッ!! と振り向いた。


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