過去ログ - あんじゅ「にこさんと素敵なディスティニー」にこ「にこにこ!?」
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2: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:52:21.07 ID:VVhk29Qh0
徒歩で行けて、授業料無料で、受験すれば合格するような学校はにこにとっては喜ぶべき事だ。

「……そう、喜ぶべきことなのよ」

合格発表の結果を見ながら一人呟く。
以下略



3: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:53:12.66 ID:VVhk29Qh0
アイドルというには手遅れの年齢であり、無名の自分を誰が使ってくれるのか。

それでも、たった一つだけ今という時代だからこそ指せる一手がある。

《 スクールアイドル 》
以下略



4: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:54:11.61 ID:VVhk29Qh0
スクールアイドルを名乗っても、応援する人が居なければアイドルではない。

そう思い知らされたのは入学から僅か二ヶ月足らずのこと。

三人で結成したスクールアイドルはメンバー二人の退部により一人きりのスクールアイドルに……。
以下略



5: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:54:51.78 ID:VVhk29Qh0
優木あんじゅにとってアイドルとは自分を輝かせる物の一つだった。

一度きりの人生なのだし、やれることは全部やりきりたい。

女の子に生まれたのだから最高に輝きたい。
以下略



6: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:55:36.62 ID:VVhk29Qh0
UTX学院に入学後、スクールアイドル候補の代表の一人として選ばれた。

綺羅ツバサと統堂英玲奈と組むことになり、現役スクールアイドルだった先輩達を越える完成度となった。

実力主義であることから、現役だったスクールアイドルは引退し、あんじゅ達三人が代表となった。
以下略



7: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:56:19.38 ID:VVhk29Qh0
輝かしいスクールアイドル生活。

頂点に立つということはこの先はもうないということと同じで、あんじゅの心を完全に満たしていた想いは冷める。

冷めると言っても手を抜いたりはしない。
以下略



8: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:56:58.75 ID:VVhk29Qh0
メッセージの内容もありきたりなもの。

《がんばってください》《ライブ最高です》《応えんしてます》《笑顔になります》

名前すら書き込まれていないソレは謙虚な人である証なのか、それとも書き忘れてるだけなのか。
以下略



9: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:57:44.96 ID:VVhk29Qh0
――十一月初頭 レンタルショップ

その日、特別何かを借りたいと思った訳ではない。

ただ今週はセールをしていて、旧作は一本税込みで五十円という安さなので足を運んだだけ。
以下略



10: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:58:24.52 ID:VVhk29Qh0
眼鏡越しの目が普段知っている大人っぽいものから、悪戯っ子のような色を見せた。

だけど、にこはそんな事に気づくこともなく、カチコチになりながらあんじゅの傍まで進んだ。

そして、あんじゅが持っていたパッケージの裏を見せる。
以下略



11: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:59:02.55 ID:VVhk29Qh0
眼鏡を外し、涙を拭き取る頃にはにこの緊張も恥の所為で薄れた。

正確には開き直ったとも言うが。

「どうしてA−RISEのあんじゅさんがこんなレンタルショップに?」
以下略



12: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/11/24(月) 01:59:54.39 ID:VVhk29Qh0
「にこです。矢澤にこ」

「あっ、だからにこって鳴き声なのね」

「うぅっ!」
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