過去ログ - 【咲-saki-ss】加治木ゆみ「開けずの扉」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/11/24(月) 21:30:58.04 ID:CCn7M9KF0
私は当然、予期せぬ呼び声にびくりとする。蒲原か––––いや、睦月か妹尾か。あるいは、

「どうしたんっすか。こんなところで––––」

 桃子か。 

 桃子は、すうっと私の傍へ迫ってきた。

ゆみ「いや、何でもない––––」

 モモこそ––––と、私は言った。

 桃子は、クスクスとただ笑った。

 私はその笑顔が、とても愛らしいなと場違いな感想を抱いた。

 はて––––。 

 私は、ずっと前にこの笑顔を見たことがあるぞ、と思い出した。それも部室で。

 いや。そもそも毎日会っているはずなので、笑顔を見る機会など幾らでもあるのだけれど。

 秋でもない。

 夏だったかな––––。

 いや、もっと前だ。部室にはクーラがあり、七月の下旬から使用が許される。私がこの笑顔を部室で見た時は、まだ、それほど暑くはなかった。



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