10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/25(火) 02:43:44.50 ID:a4v2ARuR0
1時間後、と時間を指定したのは自分の中でも気持ちの整理を付けたかったのかもしれない。もしその間に気が替わればキャンセルをすればよし、でなくとも部屋を片付け、シャワーを浴びる時間が必要だろう。
こんな感覚は何年振りだろうか。夫……いや、「元」夫との時でもこんな事は無かったのかもしれない。特に優を産んでからという物、元々淡泊だったあの人は私の体に触れる事も無かった。それが彼なりの生真面目さでもあっただろうが、寂しくもあった。
ここ数年は自分で触れる事すらなかった秘部に、僅かな疼きを感じながら、単に汗を流す訳では無く男と肌を合せる為に、身を清めている。
シャワーを浴びて部屋の中を整え終わった頃、まるで測ったようなタイミングでドアチャイムが鳴る。
胸の鼓動が高まるのを感じながらのぞき穴を見ると、やはり彼がここに来たようだ。
「本日はご利用ありがとうございます。高井勇です……まさかご利用いただけるとは思っていませんでした」
電話口の声よりも柔らかい声で、彼は名乗った。
以前は作業着で来た彼だが、今回のサービスではスーツを着てきていた。着やせをするタイプなのかもしれない。作業の時見えていた腕の太さは、今は感じられず、ほっそりとした体を紺のスーツの中に隠していた。
「それでは……シャワーを借りても……?」
「……そのままで、良いわ」
「はい?」
「……そのままで、来てください」
「……そうですか、それがお望みなら……!」
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