過去ログ - 千種「目覚める女」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/25(火) 02:44:22.88 ID:a4v2ARuR0
 その瞬間、彼の目つきが鋭くなったように感じた。
 肩に手を居たかと思えば、そのまま強引にベッドに押し倒される。
 
「こういう事でしょう?」
「あっ、いや、その……」

 ネクタイを緩め、ジャケットを脱ぎ捨てた彼は私の唇に強引に口づけをして、舌を私の唇の中に割り込ませる。私よりも少し熱い彼の下が、私の口の中で暴れ回る。
 今まで、したことのない接吻に私は戸惑いながらも舌を彼の動きに合わせて絡みつける。

「っ……ぁっ……」
「……お客さん、大分ご無沙汰ですよ、ね?」
「?!」

 図星を突かれた。
 表情にまで出ていたのだろう、彼は少し面白そうに笑っていた。

「キスした瞬間、強張ってましたから……」
「……息子を産んで、離婚をしてから……」
「そう、ですか……」
「……それと、その……千種、と呼んでください」
「……千種、ですか」
「……ええ」
「分かったよ、千種」

 耳元で囁かれ、私は思わず身震いした。夫もこんな事はしてくれなかった。

「どっちがいいですか、千種、と千種、さん」
「……千種」
「もう少し……大きな声で、言ってごらん?」
「千種、と呼び捨てに……呼び捨てで、呼んでください」
「ん……良く出来ました」

 私の頭を、彼の思ったよりもごつごつした手が撫でる。
 額にキスをした彼は、一方でその手を徐々に私の胸元に差し込む。



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