107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/29(土) 22:13:19.52 ID:mF27YQOS0
本。というと、いつぞや長門が俺に貸した異様に厚いハードカバーのことか?
「そう。読まないといけないけれども、読んでしまってはいけない気がして読めなかったあの本」
朝倉は俺が抱えていたモヤモヤとした気持ちを言語化した。
「お前としてはどっちでもいいと言うのはどういうことだ?」
「うーん………」
朝倉は両手の指を合わせ丸を作ると暫し考えたかのような間をあけた。
「穏健派はあなたが元に戻すのを選択してくれた方が喜ぶんだけど、わたしたちはそうじゃないから。それにわたしは長門さんのことが嫌いじゃないから消去されちゃうのも可哀想だしね」
朝倉の笑顔が状況を茶化すかの様な笑顔に見えた。
「まぁ、読む読まないはあなたに任せるけど色々覚悟して読んでね。それまで長門さんとお幸せに。じゃあね!」
そう言うと朝倉は軽やかに身を翻して出て行った。
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