36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/26(水) 21:17:37.88 ID:RnBvvHTn0
部室の防衛に失敗してから数日が経った。
朝のHR前。長門が声をかけてきた。
「本読んだ?」
長門有希の暗闇色をした目が俺を射抜いていた。
本。というと、いつぞや俺に貸した異様に厚いハードカバーのことか?
「そう」
「いや、まだだけど……返した方がいいか?」
「返さなくていい」
長門のセリフはいつも端的だ。
「今日読んで」
長門はどうでもよさそうに言った。
「帰ったらすぐ」
どうでもよさそうなのに命令調である。
ここんとこ国語の教科書に載っている以外の小説なんて読んでもいないけど、そこまで言うからには他人に推薦したくなるほどの面白さなのだろう。
「……解ったよ」
俺が応えるとほぼ同時に教室の後方の引き戸が乱暴に開かれた。
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