2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 23:07:52.51 ID:Fuq4CkdS0
ガラリ。控えめな音をたてて扉が開いた。
オレンジの髪を揺らしながら、活発そうな少女が部屋へ入る。
星空凛。この部屋の主の親友だ。
「かーよちん! 今日も来たよーっ」
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2014/11/26(水) 23:08:33.23 ID:Fuq4CkdS0
その声音は明るい。
だが、深い間柄である花陽にはわかってしまう。彼女は無理をしている。
自分が重荷になっている。
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2014/11/26(水) 23:09:14.36 ID:Fuq4CkdS0
「今日はね、新米のおにぎりを持ってきたんだよっ」
「わっ、ほんと!? 嬉しいっ」
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2014/11/26(水) 23:09:49.12 ID:Fuq4CkdS0
精一杯の虚勢でそう返す。
彼女の笑顔を壊してはいけない。/どうでもいい、楽になりたい。
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2014/11/26(水) 23:10:32.57 ID:Fuq4CkdS0
「ごめんね、凛ちゃん。なんだか眠くなっちゃった」
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2014/11/26(水) 23:11:11.16 ID:Fuq4CkdS0
「ごめんね、凛ちゃん。なんだか眠くなっちゃった」
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2014/11/26(水) 23:11:48.79 ID:Fuq4CkdS0
―――
わたしは、卑怯だ。
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2014/11/26(水) 23:12:23.51 ID:Fuq4CkdS0
―――
「凛は、かよちんの為に生きている」。誇張ではなく、本人は本気でそう思っている。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:13:11.05 ID:Fuq4CkdS0
「あ、かよちんおはよう」
花陽の手を握った凛は、微笑んで言った。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:13:58.43 ID:Fuq4CkdS0
(だめ、だめっ!)
「私、もう疲れちゃった」
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2014/11/26(水) 23:14:47.11 ID:Fuq4CkdS0
「凛ちゃん、終わらせて?」
「――っ!」
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