過去ログ - 側近「また配下の者が消えました…」 魔王「ぐぬぬ」
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1: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:31:14.48 ID:KO0opTDRo

魔王「ええい、どうなっておるのだ!!!」ダンッ

側近「ヒッ」

魔王「この!難攻不落の魔王城に詰める誇り高き魔族から!
   脱走者が出るなど!ありえぬことだろうが!」

側近「そ、それはそうなのですが」

魔王「そもそも、ここを出て彼奴らは一体どこへ行くというのだ!
   人間どもとは共生できぬことぐらい、末端のスライムでも知っておろうが!」

側近「…ですが、配下の者を何度点呼しても、数が合わぬのございます」

魔王「ぐぬぬ…」

側近「如何致しましょう、魔王様」

魔王「…足りぬものは補填する。欠落者のリストを持ってまいれ。
   余の魔力で代わりを生み出すぐらい、造作も無い」





【関連スレ】

記者「ではよろしくお願いします」 勇者「はい」
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2: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:33:03.65 ID:KO0opTDRo

側近「リストはこちらになります…」

魔王「うむ…。…おい、側近」

以下略



3: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:33:58.04 ID:KO0opTDRo

側近「そもそも、我ら魔族に『離反する』という道理が成り立たぬのは
   魔王さまとてご存知のはず!」

魔王「…」
以下略



4: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:34:53.32 ID:KO0opTDRo

魔王「考えてもみよ側近」

側近「は」

以下略



5: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:35:59.00 ID:KO0opTDRo

魔王「そうだ、どんなに早くとも今の調子ではそれだけかかるのだ」

側近「…魔王様ご自身がご出陣あそばせば、10年に縮めることが出来ます」

以下略



6: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:37:33.45 ID:KO0opTDRo

魔王「だが、今後はそやつらを積極的に捜索せずともよい」

側近「魔王様!?」

以下略



7: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:38:23.01 ID:KO0opTDRo

魔王(――しかし、おかしい)フゥ

魔王(確かに人間との戦いはもう50年を超える長さになるが、
   その間に魔王軍から自発的に離反したものなど最近までついぞなかった)
以下略



8: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:39:36.74 ID:KO0opTDRo

―― 別室


側近「――というわけだ。お主らの直属のものには、お主たちから言っておいてくれ」
以下略



9: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:41:00.44 ID:KO0opTDRo

側近「幹部1よ」

幹部1「あァん?」

以下略



10: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:41:55.10 ID:KO0opTDRo

―― 1ヶ月後


魔王「…幹部1の姿が数日前から見えない、だと」
以下略



11: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:42:51.32 ID:KO0opTDRo

魔王「軽佻浮薄な奴よとは思っておったが、まさかここまで愚かであったとは」

側近「面目次第もございません…!」

以下略



12: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:43:59.54 ID:KO0opTDRo

側近「…寿命が10年縮む思いだった」

幹部2「…心中察するぞ」

以下略



13: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:45:02.33 ID:KO0opTDRo

幹部2「なにか途轍もないことが城内に起こっておるのではないか」

側近「途轍もないこととは何だ!魔王様のお膝元で、そんなことがあってたまるか!」

以下略



14: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:45:47.94 ID:KO0opTDRo

―― 一週間後


幹部3「……」オロオロ
以下略



15: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:46:44.67 ID:KO0opTDRo

魔王「…して」

側近「城内には動揺が広がっております…。幹部1に続き、幹部2も失踪したとあれば、
   士気が落ちるのもやむかたなしかと…」
以下略



16: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:47:41.47 ID:KO0opTDRo

魔王「…側近」

側近「はっ!」

以下略



17: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:49:08.35 ID:KO0opTDRo

魔王「…もうよい。では、人間ではないとして、身内のセンは」

側近「…考えにくいことでございます。幹部1と幹部2は四天王の中でも屈指の武闘派。
   それこそ強さで比肩しうるのは、魔術に長ける幹部3くらいのものですが…」
以下略



18: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:50:28.10 ID:KO0opTDRo

魔王「…側近」

側近「はっ」

以下略



19: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:53:02.86 ID:KO0opTDRo

―― 翌朝


魔王「……ん、むぅ……朝か」グラッ
以下略



20: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:53:41.48 ID:KO0opTDRo

魔王「勇者。…余の寝所に立ち入った人間は、そなたが初めてだ」

勇者「そうですか」

以下略



21: ◆UuZF2thJYM[saga]
2014/12/01(月) 20:54:43.61 ID:KO0opTDRo

魔王「何故…いや、違うな。如何にして成したのだ、この一連の事件を」

勇者「私達が半年前にここに来たことは知っていますか」

以下略



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